つまり、どの程度上の地位を望むかは分かれるにせよ、現状に甘んじたくはないと考えている人が大半だということだ。
では、もし今年、仕事で自分が望んでいたほど成長できなかったとしたら、2018年はどうしたらよいだろう? そんな疑問に答えられるかもしれない調査結果を紹介しよう。
1万人以上のリーダーや職業人が受けた「変化について個人的にどう感じるか」というオンラインテストで、次の選択肢から1つ選ばせる質問があった。
・リスクを取るのが好きだ
・賢明そうなリスクであれば取りたい
・リスクは避ける
全体の約28%がリスクを取るのが好きだと回答した。もちろん、リスクを歓迎する人ばかりではないし、それはそれで構わない。しかし、野心的でキャリア上の成長を求める人々にとって、リスクを取ることは少なくともある程度必須であることが、回答データを役職別に分析した結果、明らかになった。
例えば、トップ経営層の40%はリスクを好む。しかし、第一線に立つ従業員を見るとリスクを好むのは24%。つまり、平均的な企業において、CEOは従業員と比べ、リスクを好む率が66%も高い。
相関関係と因果関係が常に等しいと言うつもりはないが、この場合は違いが明白であり、トップ経営層であることと、リスクを好むことの間には、少なくとも中程度の関連があるのは明らかだ。
もちろんこれは、単にリスクを取るためだけに行動すべきという意味ではない。私からは、次のようなステップを取ることをおすすめしたい。
ステップ1:1年を振り返り、よりリスクの低い方を選択した状況を思い出す
会議で自分の壮大なアイデアを口にしなかった。同僚に厳しいフィードバックをするのを差し控えた。重役が出席するチーム会議への参加に名乗りを上げなかった──。どんな内容にせよ、この1年間にリスクの低い方を選択した時は、大半の人にとって少なくとも数度はあるだろう。