だが、スタートアップは大抵の場合、多額の負債を抱え倒産に追い込まれる。米調査会社CBインサイツによると、テクノロジー関連のスタートアップは70%が破産する。そして、その時期は最初の資金調達から1年8か月後くらいが多いという。
消費者向けのハードウェアを扱うスタートアップの場合、「失敗率」はさらに高くなる。クラウドファンディングで資金を集めた会社の97%が倒産するか、あるいは「ゾンビ化」する。
CBインサイツが創業者や投資家らの協力を得て調べたところ、スタートアップが倒産する最大の理由は、提供した製品やサービスにそもそもニーズがなかったということだ。2番目に多かった理由は、資金不足。全ての会社がフェイスブックのように、アクセル・パートナーズのような多額の資金を出資してくれる投資家に出会えるわけではない。そのほか、創業の時点から適切な人材がそろっていることも、その後の前進と成功に大きな影響を及ぼす条件だ。
以下の20項目が、CBインサイツが倒産したスタートアップ101社について行った調査の結果、挙げられた廃業の主な理由だ。
1位:市場にニーズがなかった(42%)
2位:現金が底をついた(29%)
3位:必要な人材が欠如(23%)
4位:他社との競争(19%)
5位:価格/コストの問題(18%)
6位:製品の問題(17%)
7位:ビジネスモデルの欠如(17%)
8位:マーケティングの失敗(14%)
9位:顧客の意見を無視した(14%)
10位:発売のタイミングを誤った(13%)
11位:焦点を失った (13%)
12位:創業者・投資家の間の不調和(13%)
13位:誤った方向転換(10%)
14位:熱意の欠如(9%)
15位:拠点の選択を誤った(9%)
16位:資金/投資不足(8%)
17位:法的問題(8%)
18位:ネットワークを活用できなかった(8%)
19位:燃え尽きた(8%)
20位:方向転換できなかった(7%)