死後も稼ぐ著名人ランキング、首位はM・ジャクソン 年収84億円

1位 マイケル・ジャクソン(Photo by Kevin Mazur / WireImage)

1位 マイケル・ジャクソン(Photo by Kevin Mazur / WireImage)

米国では10月最後の週末、「キング・オブ・ポップ」を主人公にした音楽アニメ番組、「マイケルジャクソンズ・ハロウィン」が放送された。依然として変わらないこうした関心の高さが、ジャクソンに死後も多額の収入をもたらすことにつながっている。

マイケル・ジャクソンは今年、フォーブスが毎年発表している「故人セレブ年収ランキング」で5年連続の首位となった。2016年10月15日からの1年間の収入は、7500万ドル(約84億8500万円)だった。主な収入源は、ソニーとの合弁で設立した著作権管理会社、ソニー/ATVミュージック・パブリッシングが保有する作品のカタログだ。

昨年の年収8億2500万ドルに比べればかなりの少額となったが、それでも存命中の人も含めた全てのエンターテイナーの中で、最高額の年収となる。また、年収7500万ドルは存命しているエンターテイナーのみのランキングで17位のブルース・スプリングスティーンとほぼ同額だ。

今年のランキングで2位に入ったのは、プロゴルファーのアーノルド・パーマー。収入はおよそ4000万ドルだった。死後1年以上がたった現在も、アジア地域に400以上の店舗を構え、「パーマー・ブランド」の衣料品などを販売している。また、米アリゾナビバレッジ(Arizona Beverages)は年間およそ4億缶のアーノルドー・パーマー・ラインの飲料を生産している。

3位に名前が挙がったのは、漫画「ピーナッツ」の作者チャールズ・シュルツだった。年収は3800万ドル。生命保険会社メットライフはスヌーピーとチャーリー・ブラウンのキャラクターの広告使用を終了したが、シュルツとのライセンス契約は期間が2019年まで残っている。

年収上位13人のランキングに入ったミュージシャンの多くは、死去を受けて作品の売上高が大幅に増加した。10月2日に死去したトム・ペティのバンド「トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズ」の収入は直後から急増。故人の年収は約2000万ドルとなり、今回のランキングで6位となった。プリンス(7位)やデビッド・ボウイ(11位)も同様に、死後に年収が増加した。

今回のランキングの作成にあたっては、2017年10月15日までの1年間の収入を調査した。金額は税引き前、エージェントやマネージャー、弁護士への料金支払い前となっている。調査会社ニールセン・サウンドスキャン、ポールスタープロ、IMDBのデータに加え、著名人の遺産管理に関する専門家から情報を得た。

以下、今年の「故人セレブ収入ランキング」上位13人を紹介する(かっこ内は死去した日付)。

1位:マイケル・ジャクソン(7500万ドル)、ミュージシャン
2009年6月25日死去

2位:アーノルド・パーマー(4000万ドル)、アスリート
2016年9月25日

3位:チャールズ・シュルツ(3800万ドル)、漫画家
2000年2月12日

4位:エルヴィス・プレスリー(3500万ドル)、ミュージシャン・俳優
1977年8月16日

5位: ボブ・マーリー(2300万ドル)、ミュージシャン
1981年5月11日

6位:トム・ペティ(2000万ドル)、ミュージシャン
2017年10月2日

7位:プリンス(1800万ドル)、ミュージシャン・俳優
2016年4月21日

8位:ドクター・スース(本名:オドア・ガイゼル、1600万ドル)、作家
1991年9月24日

9位:ジョン・レノン(1200万ドル)、ミュージシャン
1980年12月8日

10位:アルバート・アインシュタイン(1000万ドル)、科学者
1955年4月18日

11位:デヴィッド・ボウイ(950万ドル)、ミュージシャン・俳優
2016年1月10日

12位:エリザベス・テイラー(800万ドル)、俳優
2011年3月23日

13位:ベティ・ペイジ(750万ドル)、モデル
2008年12月11日

編集=木内涼子

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