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エディター、ライター

ブレゲ / タイプ トゥエンティ トゥ

機械式時計がほぼ完成したのが19世紀。そして、腕時計の時代となり大きな発展を遂げたのが20世紀初頭のことだ。つまり、いま私たちが着けている機械式腕時計のベースは、約100年前には、おおよそ完成していたということになる。

しかし、100年前と現在とでは、環境に大きな違いがある。特にここ20年のテクノロジーの進化は凄まじく、パソコンに加え、タブレット、スマートフォンなど、磁気を帯びた製品なくしては成立しない社会になっている。

この磁気こそが機械式時計の天敵なのである。針を進める動力であるムーブメントの部品は金属でできており、磁力の影響を受けやすいからだ。だから、機械式時計を磁力が強いとされる電化製品へは近づけないというのが定説となっていた。雑誌の企画で撮影する際も、パソコンなどと一緒に撮ることは憚られた。

ただ時計界も手をこまねいてるわけではなく、しっかりと対策が講じられている。これまでにも耐磁性の高いモデルがいくつか登場しており、その代表例が次の2つである。

ひとつは、IWCのマーク・シリーズに採用されている方法だ。パイロット・ウォッチの原型ともいえる伝説のモデル「マーク XI」は、イギリス空軍をはじめ、多くの航空部隊の公式腕時計となった名器である。マーク・シリーズは、その流れを受け継いだシリーズで、特徴は、ステンレススティール製ケースの内側に耐磁性軟鉄製インナーケースを装備していることである。

これは「マークXI」が、磁界や無線やレーダーから発せられる磁気によるムーブメントへの影響を避けるため、特殊な合金製ケースに納められたことを継承するものだ。現行のマーク・シリーズで公表されている耐磁性能は2万4000A/m以上。JIS規格での耐磁時計は4800A/m(ISOは1600A/m)に耐えうるもの、ということだから相当なレベルにある。

わかりやすくいうと、4800A/mで「日常生活において磁力源に5cm未満であれば接近可能」というレベル。JIS規格には、もう一段高いレベルとして1万6000A/mという基準もあり、これは「日常生活において磁力源に1cmまで接近可能」ということだ。

つまり、マーク・シリーズのレベルは、それを凌駕しているので、日常生活においては、ほぼ何にも影響を受けないと考えていいのである。

もうひとつが、近年増えてきた新素材の活用である。今世紀に入ってから、チタンやセラミックなど新しいケース素材の採用が著しかったのだが、それをムーブメントに活かそうという動きだ。

具体的にいえば、ムーブメントの中心部にあるガンギ車、アンクル、ヒゲゼンマイといった部位に、磁気の影響を受け難い素材であるシリコンを採用したのである。しかもシリコンは、加工誤差が小さく、軽量ということで、より高い精度が得られるという耐磁性以外の利点もある。

このシリコンを活用したムーブメント製作は、ブレゲをはじめとしたスウォッチグループが積極的に行っており、近年の新作の多くに採用されている。こちらの数値はほとんど公表されていないが、120万A/mという従来の耐久性能を大きく上回る驚愕の値を記録したものも出ている。

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IWC / マークXXIII
昨年登場したマーク・シリーズ最新作。前作「マーク XVII」に比べ、ケース径が1㎜縮小されて40mmとなり、3日分の日付表示がシングル・デイトに修正されてすっきりとした印象に。[自動巻き、SSケース、41mm径、63万円(税抜) 問:IWC 0120-05-1868]

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BREGUET / タイプ トゥエンティ トゥ
7万2000振動/時という、従来のいわゆるハイビート・モデル(10振動/秒)の倍の速度で精度が飛躍的に向上。さらにクロノグラフ秒針も倍速の30秒でを一周することで、計時の精度も倍に。[自動巻き、18KRGケース 、44mm径、384万円(税抜) 問:ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211]

【Forbes WATCH】時計記事一覧はこちら>>

編集=福留亮司

 

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