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ドクター本荘の「垣根を超える力」

(左から)筆者、Indeed Japan代表取締役の高橋信太郎さん、画家の勝屋久さん

世代間ギャップという言葉をよく耳にする。でも、シリコンバレーでは世代を超えてチームを組んだりメンターになったりと人がつながり、スタートアップが成果を出している。しかし、日本はそうなってないのが実情だ。

そこで今回は、違う年代の起業家とうまくつながり、互いにハッピーな関係を築いている50代の二人を取材。Indeed Japan代表取締役の高橋信太郎さんと画家の勝屋久さんに、その秘訣を聞いた。記事の終わりにサプライズもあるので、ぜひ最後でご一読を。

捨てられるオッサン、役に立つオッサン

この記事のテーマは、とあるベンチャーイベントでの次のような高橋信太郎さんとの話から始まった。

「50歳を超えて苦労しながら転職して思ったのが、同年代の人たちはどういうキャリア、生き方をしているのか、ということ。まだ体力もあるし、仕事を通じて世の中のプラスになれる、次のライフデザインが必要。そこには、若者とシニアのアライアンスが大切じゃないか」(高橋)

しかし、現実は難しい。例えば、シニアで能力のある友人を若い雇い主に紹介すると、カルチャーギャップを理由に断られたことが何度もあるという。「できれば若くて能力ある人がいい」というわけだ。

しかし、これはお互いに不幸だ。なぜなら、上場準備時や人事のスペシャリストには、経験ある人が必要だったりする。そうしたときには、長期雇用を見据えるのではなく、期間を決めて濃密にやってもらうことを考えてもいいのではないか。人事部長を3年やってもらい、下が育ったら交代する、など方法はいくらでもある。

米国では上場請負人的なCFO経験者がプールされ、必殺仕事人のような使われ方をしている。有期・ミッション型でプロの流動性をつくるのは、お互いにメリットは大きいはずだ。

また、専門性だけでなく、年長者が役に立つところは色々とある。かつてはデル、近年ではラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの創業者二人が18歳上のエリック・シュミットをCEOに迎えたグーグルや、マーク・ザッカーバーグが15歳上のシェリル・サンドバーグをCOOに迎えたフェイスブックのように、世代を超えたチームが凄まじい結果を出しているが、日本ではほとんど見られない。

ベンチャー経営者は、ふたこと目には人材不足と言うが、目の前にいるのにモッタイナイ(なお、ここでは男女の年長者の意で「オッサン」という言葉を使っている)。

50代の社外取締役ストーリー

50代の高橋さんと勝屋さんは、社外取締役ほかさまざまな形で、年下世代の経営者の相談相手になっている。なぜ、この二人は世代という垣根を越えられるのか?

まず高橋信太郎さん。GMOグループ役員を経て、2016年にIndeed Japan代表取締役に就任。現在ゲームの会社gumi社外取締役でもある。

ゲーム誌「じゅげむ」の立ち上げメンバーだったので、もともとゲームやアニメ好き。趣味が合って楽しく話せて、しかもデジタル関連に詳しく、組織開発の経験も豊富にある。これはgumiにとっては魅力的だ。gumi経営陣は、高橋さんに社外取締役をお願いする前から、縁を築いてきたという。

高橋さんはgumiの経営陣について、「国光さん(創業者・社長)は賢いし、自分の得意不得手が分かっていて、苦手なことはプライドなく人に頼める。川本副社長と2ヘッドでうまくいっている」と語る。そして、「LOVEなんで、応援というよりそばにいたい、お手伝いしたい」と言う。

一方、元はゲーム嫌いだった勝屋久さんは、「アカツキの創業者二人と出会い、ゲームの既成概念が変わった。ゲームは手段であって、その先の可能性あるについて語られて、これは……!と思った」と語る。

同社の塩田社長については、「目に見えるものだけに投資するのではなく、カルチャーや雰囲気作りなど目に見えないものに投資をする。物事の本質がわかり、実践する力のある人だから好き」と言う。役員会ではニックネームで呼び合っているそうだ。  

「なんというか、LOVEなんですよ、言語化できない」と勝屋さん。そう、二人に共通するのは、LOVE。人間的に好きだから、世代という垣根を飛び越えて、人と人のつながりが深められる。そこには年齢の上下も、打算もない。

文=本荘修二

 

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