インテルは以前から自社開発の「Shooting Starドローン」を活用し、全く新しい形の光のショーで観客らを魅了してきた。今回のイベントではワンダーウーマンをはじめ、映画に登場する様々なキャラクターを夜空に映し出したが、映画のテーマを意識してドローンの操縦は全て女性スタッフのみが行った。
Photo by Michael Kovac / Getty Images
Shooting Starドローンは小型で軽量のドローンで、落下しても観客に怪我をさせない工夫がされている。ローター部分は保護パーツで覆われ、ボディはプラスチック製だ。また、観客のプライバシー保護にも配慮し、カメラは搭載していない。
Shooting Starドローン(Photo by Michael Kovac / Getty Images)
インテルは昨年11月、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでもドローンのライトショーを開催し、大きな話題を呼んでいた。ディズニーは世界で最も大量の花火を使用する企業の一つとして知られており、一説によると年間5000万ドルの費用を花火に投じているとされる。花火をドローンに置き換えることで、予算も抑えられ、ゴミの削減効果も期待できそうだ。
花火の使用をやめ、ドローンのイルミネーションに切り替えることで、環境にやさしいエネルギー消費を抑えた夜空のショーを楽しむことができる。
また、花火の難点は音が大きいことで、それが花火の醍醐味でもあるが、一部の人々には不快な思いをさせてしまう場合もある。ドローンは花火よりも静かで、自由自在に色を変えられる点もメリットと言える。
インテルは2016年に500機のドローンを用いたライトショーを成功させ、無人飛行物体 (UAV) の最多同時飛行でギネスの世界記録を更新した。また、今年4月には世界的に有名な音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」の会場でも、ドローンを用いたライトショーを成功させている。