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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

海外と比べて日本の生産性は低いと言われているが、特にサービス業や製造業に関しては非常に効率よく回っており、「おもてなし」に象徴されるように細やかな配慮も行き届いている。

最先端のテクノロジーによって人やモノ、機械をつなげ、新たな付加価値を生み出す。今年3月、経済産業省は日本の産業が目指す姿として「Connected Industries(コネクテッド・インダストリーズ)」を発表した。現場ではすでに、未来を先取りするアイデアが生まれている。

海外のやり方をただ真似るのは、短絡的だ。各分野に精通した5人から、日本だからこそできる、世界に対抗していくヒントを聞いた。



1. 「1業種1社モデル」を捨て、パイを拡大せよ
 ─御立尚資 / ボストンコンサルティンググループ フェロー

今の日本企業が目指すべきは、グーグルやアマゾンのような1業種1社の総取りモデルではなく、産業の領域を広げて売り上げ規模を拡大していくことです。コネクテッド・インダストリーズの肝は、産業の垣根を越えてパイを大きくすること。その流れが社会全体でできつつある今こそ、チャンスなのです。

いま日本企業が取るべき戦略は3つ。1つは現場・顧客発の思考を持つこと。例えば、コマツは当初機械の省エネに注力していたものの、実際にお客様に話を聞いてみると、10台のうち1台しかコマツの機械を使っていなかったと。だったら別に省エネにしても仕方ないので、現場で10%売り上げを上げるための生産性を高めたほうがいいのではないかと気付いたそうです。

常に顧客と接しているから、彼らの悩みに気づき、建設現場全体の生産性を上げる「スマートコンストラクション」を事業化できた。結果、建設機械メーカーという枠を超えて売り上げを拡大できたんです。その点で、SAPやシーメンスなどの大手ソフトウェア企業が川上から主導する「インダストリー4.0」とは明確に異なります。

2つ目は、世界のベンチャーと積極的に手を組んでいくこと。ファナックはプリファード・ネットワークスというベンチャーと組んでいますよね。国内に限定せずとも、シリコンバレーのベンチャーと直接、協調したっていい。日本の大企業と組みたがっているベンチャーは沢山あります。

3つ目は、経営者が広範囲に具体的な夢を語り、未来への投資を協力してもらうこと。日本の経営者はステークホルダーに対し、直近の数億円をどう売り上げるかを語りがちです。そうではなく、少し先の未来にある1兆円、10兆円について考え、その方策を伝えていく。

もっと自信を持って進めていきましょうよ。シリコンバレーで働く人たちは、とにかく世界で一番になることを夢見ています。日本の企業も、国内で一番なら狙えるけど、世界で一番は難しいだろう、という考えを捨てることが必要です。


コネクテッド・インダストリーズという言葉ができる前から、自ら各産業とコネクトし業績を伸ばしてきたファナックの工場。

構成=フォーブス ジャパン編集部

 

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