富豪になる人には「愛がある」、コンサルタント調査

ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツ夫妻(2017年6月モナコにて、Photo by fotopress/Getty Images)

起業家の大多数は、自らが「個人として」豊かになるための努力をしている。その理由は、例えば「儲かる会社をつくりたい」という願望から、「エゴや金銭欲を満たすため」などさまざまだ。そしてこうした人たちは、起業し、巨額の富を築いたとしても、さらにより多くを望む場合がほとんどだ。

富裕層向けの財務顧問サービスの提供や、個人資産管理の支援などを行うBSWインナー・サークルの創業者、ジョン・ボーエンJrが自社の顧客である成功した事業主262人について調査を行ったところ、「もっと豊かになりたい」と考えている人が95%近くに上った。

ボーエンJrはこうした人たちについて、「見方によれば、本当に巨額の財を築く人は、そうなることがDNAに組み込まれているのだ。競争の中でも自分自身を他者と明確に区別することができ、より多くのことを達成しようと努力する人が多い」と語る。

一方、事業主がより豊かになるということは、必ずしもその人だけの個人的な問題ではないことも分かった。成功した事業主たちの圧倒的多数には、「自分自身の富を蓄える」以上に実現したいと考える何らかの計画がある。

ボーエンJrによると、262人のうち94%が、「家族のより良い生活のために、自分自身が裕福になりたい」と考えている。また、彼らの多くはその他の大半の人たちと同じように、「心から大切にする人たちの生活に責任を負い、その人たちのために建設的な支援をしたい」と願っている。

成功した事業主たちの(その他の人たちとの)違いは、大半の場合において、「多大な変化を生み出すために使える金額が大きい」ということだ。

さらに、成功した人たちが個人的に富を蓄えたいと考えるもう一つの理由が、「自分自身が重要だと考える慈善活動のためにお金を使えるようになりたい」ということだ。そう回答した事業主の割合は、調査対象者の70%だった。

また、全体のおよそ6分の1が、「より良い世界を実現するために、自分自身が裕福になりたい」と答えた。

ボーエンJrによれば、個人的に非常に大きな富を築く人の行動は、素晴らしい会社を創業するということにとどまらないのだ。

「大抵の場合、事業に関するノウハウがあることと、資産管理を行うことの組み合わせによって、起業家たちは金銭面に関する個人的な目標を達成することができる。そして、目標を達成することによって彼らは、愛する人たちや自分が重要だと考える問題に取り組む慈善事業を支援することができる。世界を変えようとしている人たちもいる」

編集=木内涼子

ForbesBrandVoice

人気記事