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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Courtesy of Kobalt Music

米国の音楽出版企業、コバルト・ミュージック・グループ(以下、コバルト社。Kobalt Music Group)は5月8日、7500万ドル(約85億円)のシリーズD資金調達を実施したとアナウンスした。同社は直近のビルボードの資料で全米トップ100に30の楽曲を送り込み、Sony/ATV やワーナー、ユニバーサルに続き米国の音楽出版業界で4位のポジションを獲得している。

今回の資金調達はヒストリーチャンネルやESPNを傘下に持つメデイア企業、ハーストエンターテインメントの主導で行われた。コバルト社はスポティファイやパンドラ等のストリーミング配信でのロイヤリティ回収手段を、ミュージシャンや関係者に提供し支持を広げてきた。

音楽業界ではオンライン収入が増加するにつれ、広範囲に散らばる少額のロイヤリティを、いかに正確に効率的に徴収するかのテクノロジー開発競争に突入している。ストリーミングで集計されるデータポイントは数兆レベルに及ぶが、必要なメタデータは圧倒的に不足しており、ロイヤリティが正当な権利者に行き渡らないケースも多発しているのが現状だ。

コバルト社は2015年にグーグルベンチャーズから6000万ドルの資金を調達し、新たな技術開発を進めてきた。ここ数か月ではモバイルに特化した2つのアプリ「Kobalt app」と「AWAL app」を公開している。

データドリブンな音楽活動を支援

Kobalt appは主に無名アーティストを対象とし楽曲のグローバルでの配信状況を管理し、権利種別ごとの収入をダイレクトに確認できる。AWAL appはコバルト社が認定した有名アーティストが対象で、さらに詳細なデータを提供。データドリブンな楽曲プロモーションやツアー活動を支援している。

コバルト社のCEOで創業者のスウェーデン人Willard Ahdritzは声明で「音楽業界に透明性をもたらし、デジタル時代に適合したツールを提供していきたい。ストリーミングを通じたマイクロトランザクションが主流になる中で、音楽業界はかつて経験したことのない業務の煩雑さに直面している。クリエイターの立場を第一に考えるプラットフォームを、グローバルに展開していきたい」と述べた。

コバルト社は2万5000名以上のソングライターや2万組以上のインディー系アーティストらと提携。ザ・チェインスモーカーズやポール・マッカトニー、サム・スミスやエルビス・プレスリーの楽曲の配信管理も行っている。

編集=上田裕資

 

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