「脱カントリー」で躍進
スウィフトは2014年中盤、初めての完全なポップスアルバム「1989」から最初にシングルカットした「シェイク・イット・オフ」のMVの発表を皮切りに、大々的なキャリア転向キャンペーンを展開した。同アルバムは明らかにカントリーからポップスへ移行したものであり、カントリーの要素はみじんも感じられない
「1989」は大ヒットし、収録曲やそのMVも大人気となった。そして史上最大級のポップスツアーを成し遂げたことにより、スウィフトはさらなる高みに達した。同アルバムはグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞し、彼女の懐に入った金額もそれまでで最大だった。フォーブスの試算によると2014年~2015年のスウィフトの稼ぎは8,000万ドル(約84億円)であり、次の1年はその2倍以上を稼ぎ出している。
アルバム「1989」は驚愕の2億5,000万ドル(約261億円)を売り上げている。同アルバムは「シェイク・イット・オフ」や「ブランク・スペース」、「バッド・ブラッド」など今後何十年にもわたって聴かれるであろう楽曲が収録されており、6曲がシングルカットされている。それはスウィフトにとって大きな収入を意味すると同時に、2006年から始まったスウィフトのキャリアの集大成となった。