シュミットによれば、自動車メーカー各社は矛盾を抱えている。消費者が各メーカーのモデルについて、多くが排出量の面で問題があると考えているにもかかわらず、EVの選択肢が少なすぎるという点だ。さらに、EVの価格は高すぎて、消費者が購入を検討するには至らない状況だ。
この問題を解決し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減するための一つの方法が、BMWやダイムラーがすでに開始しているようなEVのカーシェアリングだ。この事業に投入する台数を増やすことで、各社は販売台数を引き上げることができる。BMWはカーシェアリング・サービス「ドライブナウ(DriveNow)」に使用する車のうち、20%にEVを投入している。また、ダイムラーの「car2go」は、EVによるカーシェアリング・サービスだ。
シュミットはまた、最終的に各社を欧州連合(EU)規制当局の多額の罰金から救うことになるのは、EVとガソリン車の機能を兼ね備えたPHEVだと見込んでいる。「PHEVは、排出規制に最も問題があるモデルの使用を削減することにおいて、大きな役割を果たしている」という。
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