ビジネス

2016.10.12 17:00

欧州のEV販売台数が減少、新たな競争が原因?

ルノーEV「ゾエ」 Oleg Golovnev / Shutterstock.com


シュミットによれば、自動車メーカー各社は矛盾を抱えている。消費者が各メーカーのモデルについて、多くが排出量の面で問題があると考えているにもかかわらず、EVの選択肢が少なすぎるという点だ。さらに、EVの価格は高すぎて、消費者が購入を検討するには至らない状況だ。
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この問題を解決し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減するための一つの方法が、BMWやダイムラーがすでに開始しているようなEVのカーシェアリングだ。この事業に投入する台数を増やすことで、各社は販売台数を引き上げることができる。BMWはカーシェアリング・サービス「ドライブナウ(DriveNow)」に使用する車のうち、20%にEVを投入している。また、ダイムラーの「car2go」は、EVによるカーシェアリング・サービスだ。

シュミットはまた、最終的に各社を欧州連合(EU)規制当局の多額の罰金から救うことになるのは、EVとガソリン車の機能を兼ね備えたPHEVだと見込んでいる。「PHEVは、排出規制に最も問題があるモデルの使用を削減することにおいて、大きな役割を果たしている」という。

AIDニュースレターは、自動車メーカー各社の幹部や銀行家、アナリストらに読者が多いことで知られる。購読料は年間710ドル(約7万3,450円)程度と高めだが、それに見合った情報を提供するといわれている。

編集 = 木内涼子

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