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2016.09.08

子どもの金銭教育のために--5歳の娘の預金口座を作ってみた

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預金口座はどこで作るのがいいのだろうか――この質問が古いと感じる人は、おそらく子どもとお金の問題について考えていない人だろう。

子どもに財政の原則を教え、お金の使い方について良い習慣をつけさせるには、今でも昔ながらの預金口座が一番いい方法なのだ。

筆者には5歳の娘がいるが、2016年の夏は彼女がお金について学ぶのに最適なタイミングに思えた。5歳はもう銀行口座が何か分かる年齢だ。足し算や引き算の基礎も理解している。それに学校が休みの間も算数や数字に触れさせることにも、メリットがある。とはいえ、何から始めたらいいのだろうか。

まずは銀行選びだが、自分が使っている銀行で始めるのがベストな方法だろう。一緒に行けば預け入れが簡単だし、未成年の子どものために口座を開設するには親が一緒に行く必要がある。

金額の小さな預金口座のため、毎月の口座維持手数料ですぐに預金が食いつぶされてしまわないようコストを抑えることが大切だ。同様に、口座開設時の最低預金額も重要である。

また、できればほんのわずかでも複利型の利子がつき、貯蓄のインセンティブとなる預金口座を探したい。自分のお金を有効に生かすことができる口座だ(残念ながら、多くの成人が複利型の利子についての基本的な理解を欠いていることが分かっている。それを考えると、こうしたことは早いうちから学んでおくのが一番だ)。

これらの条件を念頭に調べたところ、多くの大手銀行には最低預金額が25ドル(約2,500円)で毎月の手数料もかからない入門レベルの口座があることが分かった。インターネットや地元の銀行、あるいは信用金庫も調べてみると、さらにいい条件のものがあるかもしれない。

口座を開設したら、その価値を高めることを考えるべきだ。それには、貯金の習慣を後押しする効果が証明されている“行動経済学”のいくつかの戦略を活用することができる。

・今すぐよりも将来の貯金の方が約束しやすい。たとえば子どもに、今後の誕生日、犬の散歩、芝刈りやベビーシッターで得たお小遣いの一部を貯金するように促そう。

・貯金をしたことに対して、それにふさわしいご褒美をあげることを検討するといい。

・子どもが口座からお金を引き出したら、自分のお金を使うよう促そう。自分のお金を使うことには痛みが伴う。親がクレジットカードを出して買ってあげるよりも、自分で買ったものの方がありがたみがある。

また、口座開設に際して、お金について家族でどのような話をしているかを見直してみるのもいい。我が家では、初めての預金口座というシンプルな会話から始めた。目標に向けて貯金ができるように、お金を大事にし、増やしていくことの重要性を語る初歩的なレッスンだ。その目標が、新しいレゴや、ぬいぐるみのためのアクセサリーであってもいい。結局は、彼らのお金なのだから。

こうして娘の貯金142.74ドルは、増え続けている。

編集=森 美歩

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