けがに縁遠く平均年収も高め、米国で最も安全な10の仕事

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一部の人にとって、仕事中にけがをする心配は一般的なもの。たとえば消防士や建設作業員、兵士などがそうだ。一方で、仕事中の怪我といえば手根管症候群や(オフィスの質の悪い椅子が原因の)腰の痛みぐらいだという人もいる。

米求人情報サイトのキャリアキャストは毎年、米労働統計局のデータと独自の調査結果を基に、アメリカで最も危険な仕事と最も安全な仕事のリストを作成している。今回はこの「最も安全な仕事」を年収とともに紹介しよう。

<アメリカで最も安全な10の仕事>

1.会計士/会計検査官 平均年収:6万7,190ドル(約680万円) 推定成長率:11%

2.保険数理人 平均年収:9万7,090ドル(約982万円) 推定成長率:18%

3.コンピューターシステム・アナリスト 平均年収:8万5,800ドル(約869万円) 推定成長率:21%

4.栄養士 平均年収:5万7,910ドル(約585万円) 推定成長率:16%

5.通訳/翻訳者 平均年収:4万4,190ドル(約447万円) 推定成長率:29%

6.数学者 平均年収:11万1,100ドル(約1,125万円) 推定成長率:21%

7.医療記録技術者 平均年収:3万7,110ドル(約376万円) 推定成長率:15%

8.法律事務員 平均年収:4万8,810ドル(約494万円) 推定成長率:8%

9.統計学者 平均年収:8万110ドル(約810万円) 推定成長率:34%

10.ウェブ開発者 平均年収:6万4,790ドル(約655万円) 推定成長率:27%

キャリアキャストの調査によれば、最も安全な仕事の一つはウェブ開発者。何時間もデスクに向かってコーディングやウェブサイトの作成・維持を行う仕事で、怪我をするような場面はあまりない。この職種の今後10年の推定成長率は27%だ。

統計学者も、今後10年で需要が高まると予想されており、推定成長率は34%。主に学究的環境やオフィスで働くことになり、比較的安全だ。平均年収も悪くない。

通訳・翻訳の仕事の、今後10年の成長率は29%。この分野の仕事もかなり安全だ。

今回の「最も安全な仕事」リストの中で、最も給与が高いのは数学者。平均年収は11万1,000ドルで、今後10年の推定成長率は21%だ。数字を相手にした仕事は、ミスを犯すことは多くあるかもしれないが、怪我をすることはほぼないだろう。

同社は、これとは別に「アメリカで最も危険な仕事」リストも作成しているが、2つのリストを比べて驚くのは給与の格差だ。

安全な仕事にリスト入りしている仕事の平均年収は、6万9,408ドル(約703万円)。これに対して常に脅威やリスクにさらされている危険な仕事の平均年収は、4万5,273ドル(約458万円)だ。これを見ると、安全な仕事に就いた方がいいのでは、と考える人もいるだろう。

編集=森 美歩

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