2位には同じく2年連続でセールスフォース・ドットコムが入った。同社は2011年に同リストの発表が始まって以降、4年連続でトップの座にとどまっていた。3位はリジェネロン・ファーマシューティカルズ、4位はインサイト、5位はアレクシオン・ファーマシューティカルズだった。
上位10社のうち半数を生命科学・バイオテクノロジー企業が占めた。投資家らはバイオテクノロジーにおける革新的進展の数々を目の当たりにしてきており、同業界の躍進を期待している。
今年の「世界で最も革新的な企業」リストは、新参企業が独創的なアプローチで業界に革新を起こし、投資家の注目を集めている現状を浮き彫りにしている。新興企業のアンダー・アーマー(6位)やモンスター・ビバレッジ(7位)がそれぞれ同業界でのイノベーションをけん引してきたナイキやコカ・コーラ(93位)を追い抜いた他、小売業界でもアマゾン・ドットコム(11位)がウォルマートに大差をつけた。上位10社のうち9社が米国の企業だった。
「世界で最も革新的な企業」リストは、投資家の評価に基づき、次に大きなイノベーションをもたらす可能性が高い企業をランキングしたもの。クレディ・スイスの企業価値評価システムHOLTのアルゴリズムを利用し、企業の時価総額から、既存事業でのキャッシュフローの正味現在価値を差し引いた額を算出した「イノベーション・プレミアム」に応じて順位をつけた。この額が大きければ大きいほど、その企業の株価にイノベーションへの期待値が多く含まれていることを意味する。
選定対象は、7年間の財務データが入手可能で、時価総額が100億ドル以上の企業に限定した。