これと同様の調査を他の国・地域で行ってみたらどのような結果が得られるのか、興味深いところだ。また、世代やライフステージ別に結果を見てみるのもおもしろいだろう。
年齢を問わず多くの人に価値が高いと判断されるのは、「後悔をしない」ことではないかと想像するが、あなたはどのような回答をするだろうか。
感情が幸福感に与える影響
前向きな感情と否定的な感情のバランスは、主観的な幸福(あなたが生活についてどのような考えや気持ちを持つか)に影響を及ぼす。だが、幸福を感じるためには、前向きな感情を得ようとすることと、否定的な感情を避けようとすることのどちらの方が、より効果的なのだろうか?
複数の文化圏で実施された調査の結果、それはどちらともいえないことが分かっている。40か国の大学生を対象に行った調査では、幸福感に対しては前向きな感情の方が、大きな影響力を持つことが確認された。一方、別の調査では、一部の国では否定的な感情がいずれも、前向きな感情より2倍近く強い影響力を持つことが示されている。さらに、どちらも影響力はほぼ同じとする調査結果もある。