昨年10月に上場したスクエアの今期の売上は4億3900万ドル(約445億円)。前年同期の3億1000万ドルから41%の伸びとなった。アナリスト予測は4億60万ドルだった。
一方で同社の今期の最終損益は2700万ドル(約27億円)の赤字。一株当たり8セントのマイナス。前年同期の3000万ドル(一株20セント)近い赤字と比較すると改善されている。トムソン・ロイター集計のアナリスト予測は、一株あたり11セントの損益を見込んでいた。
赤字だが決済ボリュームは4割増加
同社の売上の柱となるモバイル決済総額は前年同期比42%増の125億ドル。金融事業部門のスクエアキャピタルの貸付金額も大幅に増加し、1億8900万ドルとなった。
興味深いのは、2016年第三四半期で終了するはずだったスターバックスとの提携の延長を発表したことだ。スターバックスからの売上は約3300万ドルで、決済収入は400万ドルに及んでいる。2012年に両社は提携を開始し、スターバックスの一部店舗でスクエアの決済アプリが利用可能になっている。しかし、提携内容はスクエア側に不利な条件で、同社は利益を生み出せていなかった。
スクエアは決算発表で、スターバックスとの提携内容の見直しを進めており、契約延長の方向で検討していると述べた。
同社は第三四半期の見通しとして、総売上は今期を下回り、4億1000万ドルから4億2000万ドルになると予測。修正後のEBITDAは500万ドルから600万ドルの間になると予測している。