米誌タイムは先ごろ、オンライン出前注文サービスのグラブハブ(GrubHub)から得たデータを基に、214の連邦下院選挙区(予備選では、州レベルの党員集会に参加する代議員を選出)で行われた集会などで注文された175種類のメニューとそれらの注文回数を割り出した。
タイムは過去2回の選挙戦の最中に各選挙区で注文を受けた回数と、投票記録について分析。その結果、最も注文された回数が多い食べ物の15種類を突き止めた。ここでは、そのうちの上位5種類を紹介する。
最も「共和党的」な食べ物は、揚げた鳥肉に甘酢餡をからめた「酢鶏」。一方「民主党的」なのは、ペルシャの影響を受けたタイ料理、マッサマンカレーだった。党派によって食べ物の好みが違ってくるは、なぜなのだろうか?
最も共和党的な食べ物
共和党の大統領候補となったドナルド・トランプは、米国は中国に雇用を奪われたと批判してきた。しかし、共和党の各選挙区では、ボンレスウィングをはじめワンタンスープやセサミチキン、拌麺(ロメイン)など、中華料理のメニューの注文が多かった。共和党の支持者たちに人気のメニューは、中華料理が大半を占めていたのだ。
次いで人気が高かったのは、アメリカ料理、ピザやカルツォーネ、チキン・パルミジャーナなどのイタリア料理のメニューだった。
1. 酢鶏
2. カンノーロ(イタリアの伝統菓子)
3. ブラウニー(チョコレートの焼き菓子)
4. 春巻き
5. ボンレスウィング(骨なしチキン)
最も民主党的な食べ物
一方の民主党では、より多種多様なメニューが注文されていた。アメリカの伝統的な料理のほか、トムヤムクン・スープなどのタイ料理、中華、インド、メキシコなど各国料理の注文も多かった。
1. マッサマンカレー
2. ベジバーガー
3. 生春巻き
4. ワカモレ(メキシコ料理のサルサ)
5. パンケーキ
超党派の集まりなら──
党派を超えて高い支持を得たのは、やはりアメリカ料理だった。共和党の選挙区では、ボンレスウィングに加えてモッツァレラチーズ・スティックも人気。民主党の支持者らの間では、より健康的なメニューが選ばれることが多いようだ。ベジバーガーの他にも、アボカド・サラダがよく注文されていた。
ミシェル・オバマ大統領夫人はこれまで、健康的な食事を心がけるよう広く訴えてきた。ただ、それでも支持者たちにその考えが完全に浸透している訳ではなさそうだ。フレンチトーストやパンケーキ、チャーハンも注文回数が多かった。
そうした中で、両党から共に高い支持を得ていたのはスシだった。超党派の集まりでの注文回数が多いメニューのランキングには、5種類のスシロールが入っていた。
今年11月8日に行われる大統領選の投票日、支持政党に関わらず大勢で集まってパーティーを開こうと計画している人もいるかもしれない。どの招待客にも喜んでもらえるようにするためには、スパイシー・サーモンやスパイシー・ツナを注文するのがいいかもしれない。