ディナーを楽しみたいレストランのリストは、大西洋の深さに届きそうなほど長くなりそうだ。中でもぜひ行ってみたいのは、「ブルーウォーター・テラス」と「キャスト・イン・ポット」。それぞれ、トマトとバジルを添えたマヒと、ロースト・チキンがおいしい。
一泊しかしないなら、ぜひUSVIで今一番注目されているシェフ、ディグビー・ストリディロンの「バトラー」へ。オープンして間もないこのレストランでは、水揚げされたばかりのキハダマグロやラムの料理、プランテン(料理用バナナ)のニョッキなどがお薦め。また、「ザイオン・モダン・キッチン」はお酒の種類も豊富だ。
セント・ジョン島
セント・ジョン島の面積のうち、国立公園に指定されているのは全体の3分の2。だが、到着して丸一日以上も過ぎれば、残りの3分の1が存在するのかどうか、疑問にさえ思えてくる。まるで、あなたとわずか数種類の哺乳動物しかいない孤島のように感じられるのだ。
フォーブス・トラベルガイドが薦めるカニール・ベイ・リゾートの敷地内には、あらゆる所にロバがいる。タクシーでリゾートに向かう途中には、草を食むオジロジカの姿もある。また、かつてのサトウキビ農園はそのまま残されており、リゾートの(そしてこの島の)手つかずの自然の一部と化している。
天然木を多用した内装の客室には、電話も備え付けられていない。大半はカニール・ベイとホークスネスト・ベイ、タートル・ベイのいずれかを臨む向きにつくられており、部屋からはさらに素晴らしい景色を眺めることができる(タートル・ベイの砂浜では、卵からかえったウミガメの赤ちゃんたちがみられることもある)。
豊かな自然に囲まれた中にありながらも、この高級ホテルが滞在する裕福な顧客たちのニーズを忘れることはない──食事についても、ストレス解消についても、そして子供たちを驚かせることについても(子供向け施設「タートル・タウン」は改装を終えたばかりだ)。
一方、カニール・ベイから車で5分ほど離れたトランク・ベイは、心を奪われるような長く美しい砂浜が広がることで知られている。水辺に座り、足先で水を蹴りながら午後の時間を過ごし続けても、誰もあなたを批判したりしない。ただ、国立公園内を散策することにすれば、それも良い思い出づくりになるだろう。気を付けなければならないのは、ここではマングースにもイグアナにも、そして野生のブタにも、しっかりと通行権が認められているということだ。
■フォーブス トラベルガイドの記事はこちら
http://blog.forbestravelguide.com/choose-your-own-u-s-virgin-islands-adventure