一方、ルルレモン・アスレティカは6月8日、第1四半期の決算を発表。売上高が市場予想を上回り好感された。同社は増益の一因に、オンラインでの売上と新店舗を挙げている。加えて、同四半期はABCパンツのおかげでメンズ部門も好調だった。同社の株価は過去6か月で43%近く上昇している。
それでも創業者のチップ・ウィルソンは、同社が「方向性を見失った」と厳しいコメントを出したが、アナリストたちは以前からルルレモンを高く評価している。前出のUBSアナリストチームは、投資判断を“中立”に維持したが、株価目標は69ドル(約7,206円)から72ドル(約7,520円)に引き上げた。
JPモルガンのマシュー・ボス率いるアナリストチームは、ルルレモンへの投資判断を“オーバーウェイト”、株価目標は75ドル(約7,832円)とし、次のようにコメントした。
「ルルレモンの第1四半期末の現金および現金同等物の残高は5.5億ドル(574億円)で債務はなし。在庫水準はこの1年で初めて均衡を取り戻した。資本配分においては、自社株20万株を約1,300万ドル(約13.5億円)で買い戻した」
アナリストたちは、アンダーアーマー、ルルレモンともに楽観的な見通しを示しているが、両社を比較するとどうなのか。経営状態に基づいて企業を格付けするラピッド・レーティングス・インターナショナルは最近、アンダーアーマーの経営状態について100点中62点と格付けした。2015年は66点、2014年は80点だった。一方のルルレモンについては、1月1日に発表した格付けで93点としている(前回の94点からわずかに下げた)。