「この取り組みによって、周辺コミュニティの10代の若者やアスリートが仕事に就くことができ、接客から配送・荷受けまでのさまざまな仕事の実地 訓練や教育を受けることができる」とシーは説明。だがデトロイトの店舗での具体的な雇用人数や賃金水準については明らかにしなかった。
ナイキはまた、各コミュニティストアの設計が地域の雰囲気に合うものになるよう気を配り、店内には地元のプロスポーツから大学・高校のスポーツチームを象徴するウエアや商品を多く置いている。
また同社では、税引前所得の1.5%を「コミュニティにとってプラスになることを促進する」ために投資する取り組みを行っているという。これまで全国レベル ではそうした取り組みを行ってきたというが、「今後は各コミュニティストアがアクセスすることのできる基金を設立し、バスケットボール・コートの再塗装や ランニング・クラブの発足など、地元に密着した目的のために使えるようにしていく。店舗に近い地域でのプロジェクトだから、従業員がその実行を手助けする こともできる」とシーは言う。
彼女によれば、デトロイトの店舗は総合的に見て、「コミュニティストアの開設にあたって我が社が行う、さまざまな取り組みの力を合わせたもの」になるということだ。