「四国発中東行き」のロボット技術
灼熱の太陽が照りつける砂漠の国々。強い日差しは太陽光発電には絶好の条件だ。だが、そこには大きなボトルネックがある。砂塵である。太陽光パネルの表面を掃除しなければ、あっという間に砂が積もり、発電効率が落ちる。現在は人間がブラシやモップを使い掃除をしているが、気温40〜50度にもなる炎天下では重労働だ。
「未来機械」が開発した太陽光パネル自動清掃ロボットは、砂漠地帯にとって貴重な水を使うことなく砂を吹き飛ばし、強烈な太陽光線の下で赤外線センサーが使いにくい環境でも稼働する、世界唯一のロボットだ。同ロボットを開発した未来機械は社長の三宅徹が香川大在学中の2004年に設立している。
未来機械 高松ラボ@香川県林町
太陽光パネル上を自動で動き、内蔵ブラシが回転しながら表面の砂埃を取り除く。1時間当たり200平方メートルの処理能力があり、1回の充電で約1〜2時間動く。清掃コストは人力の5分の1。