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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Photo by Dimitrios Kambouris/WireImage /Gettyimages

ミュージシャンにとってグッズの売上は非常に重要だ。そのほとんどは、コンサート会場での販売によるものだ。ライブ終了後、客たちの多くは衝動的にグッズが欲しくなる。ミュージシャンにとってはありがたい話だが、会場でグッズを買う側にとっては苦労も多い。

行列は長く、現金が必要で、売り切れやサイズ切れで本当に欲しいものが手に入らないこともよくある。そんな問題を解決するため登場したのが、SideStepというスタートアップだ。

SideStepからあらかじめグッズを注文しておけば、ファンは会場で簡単にそのグッズを受け取ることができる。ツアーを運営する側も、会場に何を持って行くべきか把握でき、販売チャンスを逃したり売れ残りが出たりすることも無くせる。

大手チケットマスターとも提携 DMが爆発的効果に

先日、SideStepはチケット販売大手、チケットマスターと提携を発表した。ライブのチケットを購入したファンに、グッズの予約の案内メールを送ったのだ。その結果、あるコンサートでは、配信数2万6,000通のうち45%が開封され、約8%の人々がグッズを注文した。極めて単純な広告メールでこの結果が得られたことは、注目に値する。

このメールはよくあるプロモーションメールと比べ、はるかに押し付けがましくない。仮に誰かがあるバンドのチケットを購入したとしたら、その人は明らかにそのバンドのファンであり、関連グッズの広告メールに気を悪くすることは無いだろう。SideStepで購入したグッズは会場でスムーズに受け取ることができる。

元バンドマンが発想したビジネス

このビジネスを立ち上げたエリック・ジョーンズ(Eric Jones)は、バンドにとってグッズ販売がいかに重要かよく知っている。高校を出たばかりの18歳の頃、彼は「ザ・ダウンタウン・フィクション」というバンドの一員だった。しかし、彼らがメジャーとしてブレイクすることはなかった。SideStepのようなビジネスから最も恩恵を受けるのは、まさにそういったアーティスト達なのだ。

フォーブスの電話取材に対し、ジョーンズは「アーティストとしての経験から、この事業を立ち上げました。SideStepの成功には自信がありました」と述べた。

SideStepは音楽業界がまさに必要とするスタートアップだ。グッズ販売にのみ焦点を当て、それに絡む問題を解決し、ビジネスはかなり上手くいっている。これまでSideStepを利用したアーティストは100組に満たないが、ジャスティン・ビーバーやフォール・アウト・ボーイ、Panic! At The Discoなど、有名アーティストも利用している。今後、さらに多くのアーティストの利用が期待される。

編集=上田裕資

 

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