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Lan.Camera / shutterstock

肥満が深刻な広がりを見せている。場所や年齢を問わず、いまや肥満は深刻な社会問題だ。太りすぎは生活を一変させ、生命を脅かすような慢性の病気である糖尿病や心臓病などの一因となることが知られている。肥満によって若くして命を落とすこともあれば、医療費の増大にもつながっている。言い忘れていたが、これは人間社会に限って述べているのではない。犬や猫、そしてカメにいたるまで、今ありとあらゆるペットの間で肥満問題が深刻化しているのだ。

米国ペット肥満防止協会は、米国でペットとして飼われている犬猫のうち、犬は52.7%、猫は57.9%が体重過多もしくは肥満であると推計している。この数字を基に計算すると、4,380万匹の犬と5,500万匹の猫が体重過多もしくは肥満に該当し、うち犬では1,390万匹、猫は2,620万匹が肥満に該当する。

犬と猫に共通する肥満の症状には、暑さに弱い、スタミナ減少、生殖機能の低下、骨関節炎、糖尿病、高血圧、心臓病、呼吸器系の問題、靭帯損傷、腎臓病、様々な癌や寿命の減少など、枚挙に暇がない。現時点ではデータに限りがあるものの、肥満は犬や猫だけにとどまらず、鳥やカメなどのペットにも広がりつつあるという事例証拠も確認されている。

今、ペットの間に何が起きているのだろうか。飼い主はペットのために何をすべきだろうか?今すぐ始められることを以下にいくつか挙げていく。

体重測定し記録を付けていく

自分のペットが肥満か否かを判断するのは容易でない。ペット界の規範となるような動物の理想の体型やライフスタイルなどを紹介してくれるファッション雑誌やテレビ番組があれば少しは参考になるかもしれないが、残念ながらそのようなものはないに等しい。人間と同様、ペットの肥満は単に外見だけの問題ではない。重要なのはボディ・コンディション・スコア(BCS)といった科学的根拠に基づいたな数値基準だ。ペットを触り、ろっ骨やウェストが見つからなければ体重過多を疑うヒントにもなる。ペットフード製造者協会(PFMA)が開発したPet Size-O-Meters を利用して、犬や猫、うさぎなどのペットの体型を大まかにでもチェックしてみてはいかがだろう。

獣医の診断を受けてみる
ペットの種類や年齢に特化した理想の体重やBCSについて、獣医の診察を受けて診断してもらうのも選択肢の一つだ。希望すれば、獣医に身体検査や関連する数値を調べてもらうことも可能だ。

食事を正確に把握する

日常生活で人々がするのと同じように、ペットフードについてもラベルを読もう。栄養価や内容を確認し、根拠のない表示には特に注意すること。脂肪分や砂糖、塩、人工の含有物や加工食品にも注意を払う必要がある。加えて、ペットが飼い主の与えたもの以外を食べている可能性もあるので、食卓の食べ残しやごみ箱、食べ物を与えていそうな他人との接触などにも気をつけたほうが賢明だ。

食事頻度と食事時間について記録する

ペットが次のようなことを言えるはずはない。「うーん、もうたくさん食べちゃったんだよね。残りはドギーバッグにでも入れてもらって、後で食べてもいいかな?」
ペットの食事頻度と食事時間を把握するのは飼い主の責任だ。

運動させる

ペットが真剣に体重を減らす必要があるなら、ちょっと散歩に出かけるという程度では、とてもじゃないが十分でない。定期的に動き回るのを日課にして、最低でも一日20分は運動させるよう徹底しよう。

何の薬を服用しているか把握し、本当に必要なものだけに絞ること

人間の医師だけでなく、獣医師であっても必要以上の薬を処方することがあるので注意が必要だ。

ダイエットを語る詐欺に警戒すること

何か問題があるとみると、そこにつけ込む詐欺が横行するのは世の常だ。ペットに関する相談や助言を求める場合には、必ず確かな経験と実績がある人の意見に耳を傾けよう。


ペットの健康に責任を負っているのは他の誰でもない、飼い主自身だということを肝に銘じよう。ペットを肥満にしすぎた飼い主が、動物虐待で罰せられたという例もある。肥満はペットの生命にかかわる重要な問題であるがゆえ、決してペットを太らせすぎてはいけない。ぽっちゃりした猫がお好みなら、現実世界ではなくテレビアニメでお楽しみあれ。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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