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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

Melodie Jeng / Getty Images

「女性の半数は、足に合わない靴を買い続けています」と、25歳のキャロライン・ヴァルドは言う。彼女はスウェーデンのストックホルムを拠点とするVolumental社を運営。3Dスキャンを利用したテクノロジーで、人々の靴選びに革新を起こすことを目標としている。

フォーブスが初めて発表した「30アンダー30ヨーロッパ」(ヨーロッパで各業界をリードする30歳未満の30名)のリスト入りを果たした彼女は、ケンブリッジ大学で神経科学を専攻。2012年にコンピュータ・ビジョンの専門家3人と共同でVolumentalを創業し、ベストフィットな靴選びを実現するシステムを構築してきた。

Volumentalの装置は、一見したところ高精度の体重計のようだ。その装置の上に立つと、Depth(深度)センサーを搭載したカメラがそれぞれの足の3Dスキャンをする。さらにVolumentalのソフトウェアが、土踏まずの湾曲の長さや足幅など、ベストフィットな靴選びに必要な情報を捉える。

3Dスキャンをした足の映像は、直ちにタブレットに表示され、靴屋の店員はそれをもとに顧客にフィットする靴を勧めることができる。店員は全商品の中でその顧客に適した靴がどれかを伝えることができるのだ。1月18日、Volumentalは米国で初となる大型契約を、高級デパートチェーンのノードストロームと結んだ。キャロラインはベンチャーキャピタルやスウェーデン政府などの支援を受け、これまでに約500万ドル(約5億9,000万円)の資金を獲得した。

Volumentalは既に日本にこの3Dスキャナーを上陸させており、そこでは消費者にフィットする靴を教えるアプリの開発に利用されている。同社の技術はテイラーメイドの靴づくりにも役立っており、スウェーデンのブランドFalchenbergやドイツのScarossoは、3D画像を基に個人の足に合った革靴を製造している。

それと並行してVolumentalは眼鏡技師と眼鏡メーカーのために、顔をスキャンするビジネスも育てている。Volumentalのスキャナーを使って顔の凹凸を正確に読み込み、それによって眼鏡を完璧にフィットさせるのだ。眼鏡技師は測定されたサイズを基に、眼鏡のフレームを微調整することが可能になる。また、実際に眼鏡をかけたときにどう見えるかを、顧客はVolumentalのタブレット上で同時に確認することができる。

同社は、ファッション性に富んだ眼鏡やサングラスなどを世界80ヵ国以上で展開するドイツの眼鏡メーカーMykitaと提携している。

Volumentalを始める前、キャロラインは、衛星画像を分析するスタートアップに短期間携わっていた。しかし彼女の起業家人生は、そのずっと前から始まっていた。彼女は10代の夏、手作りパンをスウェーデンのリゾート地Kungshamnで販売した。「この経験からビジネスの基本となる、価格戦略、ターゲット層の絞り込み、キャッシュフロー管理を学びました。すぐに80%以上の利益を上げました」と、彼女のリンクトインのプロフィールには書かれている。

編集=上田裕資

 

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