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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

artwork by SCHNABEL EFFECTS

かつての日本には世界にその名を知られた「起業家」がたくさんいた。松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫らはその代表だ。日本経済成長の原動力となった彼らは、われわれの生活を便利なものに変えながら、グローバル企業に成長した。今の起業家たちが目指すものもそれと同じだ。新世代の起業家が「凄い!」と思う起業家たちは、どのような人たちだろうか。

選出のキーワードは「グローバル志向」

「グローバルという大きなチャレンジに向かってリスクを取りながら進んでいる」「グローバルに勝つ日本発ベンチャーをつくることになる可能性が現状で最も高い」起業家100人アンケートで1位に選ばれたメルカリの山田進太郎を推す起業家たちの推薦理由だ。世界を相手にビジネスをさらに拡大しようとする山田の志が高い評価を受けているのは間違いない。2位に選ばれたユーグレナの出雲充への推薦理由も「地球が抱える大きな問題の解決に取り組もうとしている」と、その目線が世界にあることだった。これは、自分たちの信じる技術を世界に認めさせることで名をとどろかせた、松下、本田、盛田らに代表される昭和の起業家たちの志が、今に引き継がれている証左といえる。

トップ10にランキングされた起業家たちの多くはスタートアップの段階からのグローバル志向が評価されている。例えば、「圧倒的なスケールで世界を見ている」と評されたメタップスの佐藤航陽、「次の世界的メガベンチャーになりうる可能性がある」からと推薦されたスパイバーの関山和秀、「既存のジャイアントに勝てる可能性がある」のがユーザベースの梅田優祐、「世界的な競争がある中でトップランナーとして技術を事業化している」とされたサイバーダインの山海嘉之。もちろん、彼らが選出されたのは、アンケートに回答した起業家たちにも世界に打って出ようとする意志があるからこそだ。

昭和世代の起業家たちから時間を置いて現れたのが孫正義を筆頭に、三木谷浩史、藤田晋らの「起業家第1、第2世代」と呼ばれた先行世代だ。ITの急速な発展とともに事業を興し成功を収めた彼らは、新しい技術を積極的に活用して成長するという「稼ぐ」力を、昭和世代の起業家からしっかり受け継いだ。

ここで再びアンケートを見てみよう。「既存の印刷業界にイノベーションを取り込んだ」と評価されたラクスルの松本恭攝、「時価総額1兆円の企業に成長させた」と絶賛されたM3の谷村格、「真っ直ぐNo.1を狙いにくるスケール思考がすばらしい」として選ばれたWantedlyの仲暁子。昭和の起業家の志と先行世代の起業家のビジネス感覚をともに引き継いだ「起業家第3世代」は、社会課題を解決しながら日本経済を成長させるグローバルなスタートアップなのだ。

ランキング TOP10
1.メルカリ 山田進太郎
2.ユーグレナ 出雲 充
3.Metaps 佐藤航陽
4.gumi 國光宏尚
5.ラクスル 松本恭攝
6.Spiber 関山和秀
7.サイバーダイン 山海嘉之
8.M3 谷村格
9.ユーザベース 梅田優祐、新野良介
10.Wantedly 仲 暁子

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アンケート協力者
内藤裕紀(ドリコム)、佐藤光紀(セプテーニ・ホールディングス)、須藤憲司(KAIZEN Platform)、Casey Wahl(Wahl&Case)、鉢嶺 登(オプトホールディング)、伊藤 豊(スローガン)、坂本幸蔵(リッチメディア)、石田言行(trippiece)、塩田元規(アカツキ)、赤坂優(エウレカ)、平尾喜昭(サイカ)、辻 庸介(マネーフォワード)、須田将啓(エニグモ)、杉本雅明(AgIC)、岡田光信(ASTROSCALE)、溝口勇児(FiNC)、佐々木大輔(freee)、マシュー今井ロメイン(Gengo)、松本洋介(LiB)、豊吉隆一郎(Misoca)、佐藤詳悟(QREATOR AGENT)、宇佐美進典(VOYAGE GROUP)、杉江 理(WHILL)、高島宏平(オイシックス)、山野智久(アソビュー)、倉富佑也(ココン)、岸田祐介(スターフェスティバル)、土井寛之(SPLYZA)、坂本恒之(スマイルワークス)、澤 博史(データセクション)、高橋飛翔(ナイル)、小幡和輝(和―なごみ/Sosial Study)、古俣大介(ピクスタ)、菊池 紳(プラネット・テーブル)、吉野 巌(マイクロ波化学)、石見 陽(メドピア)、山田敏夫(ライフスタイルアクセント)、平尾 丈(じげん)、高萩昭範(Moff)、金山裕樹(VASILY)、柳橋貴之(Widge)、田中良和(グリー)、高橋祥子(ジーンクエスト)、中村 仁(トレタ)、井上高志(ネクスト)、端羽英子(ビザスク)、山田進太郎(メルカリ)、山田岳人(大都)ほか。[*アンケート到着順]

文=鈴木裕也(フォーブス ジャパン編集部)

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