CONTRIBUTOR

Ralph Jennings

台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

U.C. Berkeleyを卒業した1988年以降、ニュースレポーターとして主要ニュースのほとんどをカバー。日本のメディアである共同通信社では中国共産党の幹部について人民大会堂で取材した経験もある。2006年から台北に拠点をおき、台湾の会社や経済トレンドを取材。2010年までロイター通信で難題を抱える中台関係を集中的に取材した。最近では、中国のハイテク産業の動向を追い、中国をとりまく周辺アジア諸国へと取材範囲が広がっている。

  • グーグルが台湾を「アジアの最重要拠点」に位置づける理由

    グーグルは昨年3月、台湾で300人を雇用し、5000人の学生にAI(人工知能)関連のプログラム講座を提供するとアナウンスした。そのニュースが伝えられたのは、グーグルが台湾のHTCのスマホの製造部門の一部を買収し、従業員2000人を吸収した直後だった。グーグルは、さらに台湾での人材獲得に注力する模様だ ...

  • 中国市場を目指す台湾の起業家たち、成功するのは「1%」

    中国政府は台湾の若手起業家を誘致するため、各種のインセンティブを提供している。中国は台湾を自国の一部と主張しており、台湾との距離を縮めるためにこれまでにも台湾の投資家にアプローチを図ってきた。しかし、1月に台湾政府が行ったアンケート調査では、国民の80%が自治を希望すると回答した。台湾の行政院大陸委 ...

  • 世界3位のスマホ市場、インドで復活狙う台湾HTCの思惑

    台湾のスマホメーカー「HTC」は、世界第3位のスマホ市場であるインドで事業拡大を図るため、地場ベンダーとライセンス供与に関する協議を進めていることが明らかになった。このニュースを報じたインドの経済誌エコノミック・タイムズによると、HTCが協議を進めているのは、「Karbonn」「Lava」「Micr ...

  • 製造拠点として急伸のカンボジア、台湾の投資額は年200億円

    アジア地域でベトナムに次ぐ新たな投資先として期待を集めるのが、カンボジアだ。台湾の製造業者らは、カンボジアでの工場建設の動きを活性化させている。かつて紛争地域として知られたカンボジア経済は近年、ベトナムよりも安い労働賃金に後押しされ、拡大を続けている。2012年頃までは、カンボジアは物流インフラが未 ...

  • EUでのビジネス拡大を望む台湾企業と、中国政府の妨害

    台湾は、主要な貿易パートナーであるEUと新たな貿易協定締結に向けた交渉を進めている。昨年、EUと台湾の貿易額は、620億ドル(約6.9兆円)に達した。EUは2015年に「台湾と投資協定を締結する交渉を行うことを検討する」と発表していた。台湾は、EUと自由貿易協定を結びたい考えだが、経済力を増す中国の ...

  • 「ゲーマー向けスマホ」で一点突破狙う台湾エイスースの挑戦

    台湾のエイスース(ASUS)は、2月中旬に新型スマートフォン「ZenFone Max M2」と「Max M2 Pro」をリリースした。両モデルのセールスポイントは、大容量バッテリーと高画質だ。同社は、過去10年に渡って斬新なスペックの携帯電話やPC、小型ロボットを開発してきたが、競合メーカーも似た製 ...

  • アップルの新iPad Miniで業績回復狙う台湾企業、コンパルの内情

    アップル製品の受託製造を請け負う台湾企業としては、フォックスコン(鴻海)やペガトロン(Pegatron)が有名だが、「コンパル・エレクトロニクス(仁宝電脳工業)」も2017年以降、iPadの製造を請け負っている。設立35年のコンパルは、主にパソコンやモニター、ロボットを製造しているが、新型iPad ...

  • ストライキで損失13億円、中華航空パイロットたちの不満

    台湾の中華航空(チャイナエアライン)に勤務する、あるパイロットは昨年、12日間の間に63時間のフライトをこなしたが、休みがとれたのは2日だけだったという。地元メディアThe Reporterの報道によると、そのパイロットは過労により次のシフトをこなせなくなったという。中華航空のパイロット約600名が ...

  • フォックスコンが「アップルの次」に望みを託すスマホメーカー

    台湾のフォックスコン(鴻海)は、iPhoneの受託製造を請け負う企業として有名だが、同社は新たな収益源を求め、実質的に自社製品と呼べる端末の製造に乗り出した。フォックスコン傘下の「FIH Mobile」は、「ノキア」ブランドの携帯電話を手掛けるフィンランド企業「HMD」の株式を6%保有しており、HM ...

  • アップルがiPhone製造「インド移転」で狙う巨大なメリット

    フォックスコン(鴻海)は過去15年間、インドに積極投資を行ってきた。iPhoneの組み立てを請け負うサプライヤーとして世界最大手の同社は、インドの3州に工場を持ち、別の4州と機材の製造でパートナーシップを結んでいる。同社は、インドへの製造拠点の移転について何もコメントしていない。しかし、ロイターの報 ...

  • 「スマホ需要減少」で苦戦鮮明、韓国サムスンの厳しい見通し

    サムスンは長年、スマホ市場の世界的リーダーとして君臨してきた。しかし、韓国のエレクトロニクス業界を代表する同社は、今後の業績見通しを引き下げる動きに出た。サムスンが先日発表した、昨年10〜12月期の業績は、営業利益が前年同期比約29%減の10.8兆ウォン(約1兆500億円)となった。同社はこの原因を ...

  • スマホ不況でも売上増の台湾チップ企業「メディアテック」

    スマホの出荷台数の落ち込みが伝えられる中で、意外な好業績を達成したのが台湾のチップメーカーの「メディアテック(MediaTek)」だ。同社の2018年第3四半期の純利益は68億台湾ドル(約235億円)で、前年同期比で54.2%の増加となった。売上は11%増加の670億台湾ドルだった。背景にはメディア ...

  • 「縮小するスマホ市場」で生き残り図る、台湾のテック企業

    世界のスマートフォン出荷台数は今年もまた減少に向かい、2020年頃に5G接続が普及するまで、下落トレンドは続くとみられている。今年のスマホの出荷台数は2017年から1.3%の減少になるとみられている。調査企業Counterpoint Researchは、その理由として消費者の買い替えサイクルが長期化 ...

  • 仮想通貨マイニング用半導体の売上落ち込み、台湾TSMCが報告

    台湾本拠の世界最大の半導体受託製造会社「TSMC」は10月18日、今年の売上成長率の予測値を以前の7〜9%から、6.5%に引き下げた。その原因は、仮想通貨のマイニング(採掘)向け半導体需要の低下にあるとしている。中国の大手仮想通貨取引所「FCoin」創業者のZhang Jianは「マイニング向け半導 ...

  • フェイスブックが期待の台湾市場、FB利用率は「97%」

    世界で22億人の月間アクティブ利用者数(MAU)を誇るフェイスブックだが、アジアでは各国のライバルサービスとしのぎを削っている。日本ではLINEと、インドではリンクトインやピンタレストと競合し、中国では政府がフェイスブックの利用を禁止しているために現地企業が市場を独占している。一方、台湾にはライバル ...

  • アップルからの受注減に怯える台湾企業、米対中制裁の余波で

    アップルをはじめとする米国のメーカー各社は、トランプ政権による中国への制裁関税で苦境に立たされている。ドナルド・トランプ大統領は9月8日、「エレクトロニクス製品の製造を米国に移転するべきだ」とツイッターに投稿した。仮にアップルがトランプの意見を受け入れた場合、台湾の受託生産メーカーのうち、少なくとも ...

  • 台湾で「罰金回避」のクアルコム、5Gプロジェクト再開へ

    昨年10月、台湾の公平交易委員会(日本の公正取引委員会に相当)は、米国のチップメーカー「クアルコム」に対して234億台湾ドル(約840億円)の罰金の支払いを命じた。公平交易委員会は、クアルコムが独占的な地位を濫用し、同社が保有する特許に対して台湾企業から過大なロイヤリティを徴収していたとしていた。ク ...

  • 反中感情高まる台湾でも好調の「シャオミ」のブランド力

    台湾は、中国のスマホメーカーにとって本国や東南アジアよりも規模が小さく、魅力に乏しい市場だ。しかし、シャオミ(小米)にとっては状況が異なる。台湾では、シャオミ製のスマートフォンや、IoT機器などが人気を博しているのだ。「シャオミは、スマートホームやIoT機器など、幅広い製品ポートフォリオを武器に台湾 ...

  • 中国スマホメーカーに追い抜かれた台湾「HTC」の苦境

    過去7年に渡る業績不振にあえぐ台湾のHTCが、新型スマホ「U12 Life」をリリースしようとしている。U12 Lifeは、HTCの上位機種「U12+」や、昨年発売した「U11 Life」の廉価版的モデルだ。報道によるとU12 Lifeは中価格帯の端末でありがなら、ハイエンドモデル向け機能をいくつも ...

  • 中国で不買運動の台湾カフェ企業「85℃」 運営元の株価急落

    中南米を外遊中だった台湾の蔡英文総統は8月12日、ロサンゼルスで台湾系のカフェチェーン「85℃」に立ち寄った。その報道を見た中国のネットユーザーらは、85℃のボイコットを開始した。なぜなら、中国で多数の店舗を展開する85℃は、台湾の独立を容認しているとみなされたからだ。その後、85℃運営元の台湾企業 ...