Forbes JAPAN 編集部

藤吉 雅春

フォーブスジャパン 副編集長/シニア・ライターㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

『Forbes JAPAN』副編集長兼シニアライター。著書『福井モデル - 未来は地方から始まる』(文藝春秋)は2015年、新潮ドキュメント賞最終候補作になった。2016年には韓国語版が発売され、韓国オーマイニュースの書評委員が選ぶ「2016年の本」で1位に。2017年、韓国出版文化振興院が大学生に推薦する20冊に選ばれた。

  • グランドセイコー「独立ブランド化」の舞台裏

    「風を読みなさい」。セイコーウオッチCEOの服部真二は、社内でよくそう言うという。流行をとらえろという意味で使われがちの言葉だが、服部の話を一通り聞いたあとでは、こう言っているようにも聞こえる。過去から未来に流れる大きな文脈を読み取れと。彼が語ったのは、「ブランド」を築いていくストーリーであった。今 ...

  • トップ企業が続々参加、ファナックの「工場を賢く」する仕組み

    富士山麓・山梨県忍野村にあるファナックには、サッチャー元首相をはじめ各国要人も視察に訪れている。世界中から注目を集めるその理由は、1980年代から脈々と受け継がれる2つのキーワードにあった。トヨタ自動車、日立製作所、ホンダ、パナソニック……。工場の自動化(FA)事業やロボ ...

  • コマツが覆す、建設現場の「3K、人手不足、どんぶり勘定」

    施工前の更地から完成後の再工事まで、すべての工程を地形の3Dデータでつなぐ──。15年後に101万人不足する建設作業員の「安全」と「生産性」を突き詰め、たどり着いた答えだ。記者たちは当惑していた。少なくとも、社長の大橋徹二の目にはそう映った。2013年、コマツの新社長に大橋が就任したときのことだ。「 ...

  • 西洋と異なるロボット観、「ドラえもんの国」日本の勝ち筋とは

    災い転じて福となす── 日本はいま、自らの弱みを一転、独自の強みに変えようとしている。海外諸国には真似できない優位性を自覚し、ビジネスチャンスにしていくこと。逆襲は、ここから始まる。外国人が驚く日本人の意外な一面に、“勝ち筋”はある。ボストンコンサルティングの御立尚資は、今年 ...

  • 日本人に「笑いの日」は必要か?

    今年から8月8日は何の日になったか、即答できる人はいるだろうか? 答えは「笑いの日」。政府が制定した記念日ではなく、吉本興業が仕掛けたものだ。「…なんだ、企業の宣伝か」と思ってドン引きする前に、8月が終わる今、「笑いの日はなぜ話題にならなかったのか」に注目してみたい。8月8日を「笑いの ...

  • 100億円を寄付した永守重信の「壮大な構想」

    日本人長者番付12位、総資産額は35億ドル(約3890億円)。2017年、米フォーブスが発表したランキングに登場したのが、日本電産創業者で会長兼社長の永守重信である。その一方で、「贅沢にはまったく興味がありません」と言い、歯ブラシは「出張先のホテルから持ち帰り」、ティッシュペーパーは「銀行が配ってい ...

  • 「人のため、世のために」 京都賞を創設した稲盛和夫の哲学

    2017年6月、33回目を迎えた、京都賞受賞者が発表された。「人のため、世のために」を理念に、同賞を創設した稲盛和夫の哲学とは。京都・烏丸通りに面したビルに入り、稲盛財団の「サロン」と呼ばれる一室で、85歳になる理事長の稲盛和夫にインタビューをしていたときのことだ。「このへんでやめましょうや」 突然 ...

  • デジタルを武器にした「損保の逆襲」

    まずは波紋を呼んだ本音トークを紹介したい。SOMPOホールディングスの社長になる前、櫻田謙悟は「昔、あの会社は保険会社だったよね、と言われたい」と発言(保険の仕事を否定するのかと誤解された)。常務時代、役員会では「保険業は構造不況業種です」と明言(代理店さんががっかりするじゃないかと諭された)。同業 ...

  • なぜ地方で活躍する人が増えているのか?

    もう「地方再生」するという呼び方はやめたらどうだろう。なぜなら、日本の未来を先取りする動きが各地で芽吹いており、従来型の地域振興策や、ゆるキャラ、B級グルメ、商店街の活性化に代表される「再生」から、明らかにフェーズが変わってきたからだ。最大の理由が「人」だ。堂野智史は2003年に産学官民の「関西ネッ ...

  • 地域の課題を「自分事」化する、鎌倉から広がるブレスト文化

    2013年、鎌倉を盛り上げるために始まった「カマコン」について、事務局の渡辺みさきとひとしきり話に花を咲かせた後、彼女はぽつりとこう漏らす。「定例会のゲスト名簿をつくっていると、一体いま何が起きているんだろうという不思議な感覚になるんです」毎月定例会に参加したいという地方の「ゲスト」が後を絶たず、そ ...

  • インテルもヤフーも、なぜ企業は「鯖江市」を応援するのか?

    子どもからお年寄り、オバチャンまでが自律的にまちづくりに参加するには──東京帰りの若き女性が考えついた仕組みにいま、グローバル企業が目をつけ始めた。昭和10(1935)年建築の「旧鯖江地方織物検査所」(写真)は、戦前、福井県鯖江市が人絹織物で栄えた歴史を示す文化財だ。階段を軋ませて2階に上がると、壁 ...

  • 「働きがいのある会社日本一」の企業の秘策

    世界約50カ国、従業員1000人以上の7000社を対象にしたGPTW(Great Place to Work Institute)の「働きがいのある会社ランキング」で2017年に第1位、10年連続ベストカンパニーを受賞している企業がある。ワークスアプリケーションズ(WAP)だ。96年に創業し、人工知 ...

  • 顧客満足度1位のトヨタ販売会社が実践する「社員第一主義」

    「まるで幼稚園児への生活指導だ」。労働時間を一律に圧縮する政府への不満をよく聞く。長時間動労による過労死を防ぎながら、生産性を高めて収益を上げることはできるのか? 小さな工夫で大きな発見を見出したネッツトヨタ南国の働き方にそのヒントがあった──。グラフを見ていただきたい。トヨタ車の国内販売台数が96 ...

  • 的中率90%、「退職予測」AI開発者の思い

    成長どころか社員を病気に追い込む一因が、相性の合わない上司だ。「人間関係で体を壊した仲間の話を聞き、開発を考えました」と言うのは、HuRAid(フレイド)の代表、鈴木辰徳である。同社が16年に開発したのは、4カ月後の退職確率を予測するAIエンジンだ。的中率は90%前後。退職予測と聞くと薄気味悪さを感 ...

  • 日本でも接触! 「ロシアゲート」疑惑張本人のマヌケな失態

    「東京でも駐日ロシア大使と接触している」そんな情報を確認できたのは、マイケル・フリンがトランプ政権の大統領補佐官(安全保障担当)を辞任した2月のことだった。駐日ロシア大使と東京で接触したのは、「ロシアゲート」疑惑の張本人、マイケル・フリン当人である。フリンは、2016年10月11日に来日。菅義偉官房 ...

  • 同僚の給与を「見える化」したら、社内はどうなるか?

    あるフォーラムで小泉進次郎代議士が、「働き方改革」と消費の喚起を兼ねたプレミアムフライデーについて次の話をすると、会場はドッと笑いに包まれた。「旗振り役の経済産業省が各省に、午後3時以降は帰るよう連絡したら、どんな答えが返ってきたか?『だったら3時以降、何をしたらいいかモデルケースをつくってください ...

  • 変わる副業、「小遣い稼ぎ」から「ライフワーク創出の場」に

    「小遣い稼ぎ」の印象が強かった副業が変化している。自分の知見を「スポットコンサルティング」という形で提供する。そんな仕組みをつくったのが、2013年に創業した「ビザスク」だ。2年前の登録者3000人から現在は3万2000人を突破。例えば、大手金属に勤務のAさん(50代)は、以前勤めたメーカーで技術職 ...

  • この世界からお金のストレスを消す! 「マネーフォワード」辻 庸介

    個人向け家計簿アプリの利用者は400万人を超え、事業会社や地銀との連携も進む。フィンテックの雄、辻庸介の理想とは。マネーフォワードはフィンテックの旗手として知られるが、フィンテックという一言ではこの会社の本質を語りきれないだろう。辻庸介と話していると、こんな話になったからだ。「子供を産まない」「結婚 ...

  • ハーバードの教科書になった日本人 「アストロスケール」岡田光信

    世界各地で事業者が小型衛星を打ち上げる「コンステレーションの時代」。世界が黙殺してきた「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の解決への道筋とは。2016年3月、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の大講堂で講義を聴いていた学生たちが、隣の席から回ってくるテキストにサインをしては、バケツリレーのように回し ...

  • サカナクションが語る「未来を切り開く、音の可能性」

    11月某日、都内でフォーブス ジャパン2月号の表紙撮影が行われた。そこに集まったのは、人類初の“月面レース”に参戦するチーム「HAKUTO」の袴田武史代表、それを支援するKDDIの田中孝司社長、そして、人気バンド、サカナクションの山口一郎の3人。その撮影の合間に、山口は「実は ...