Forbes JAPAN 編集部

藤吉 雅春

フォーブスジャパン 副編集長/シニア・ライターㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

『Forbes JAPAN』副編集長兼シニアライター。著書『福井モデル - 未来は地方から始まる』(文藝春秋)は2015年、新潮ドキュメント賞最終候補作になった。2016年には韓国語版が発売され、韓国オーマイニュースの書評委員が選ぶ「2016年の本」で1位に。2017年、韓国出版文化振興院が大学生に推薦する20冊に選ばれた。

  • デジタルを武器にした「損保の逆襲」

    まずは波紋を呼んだ本音トークを紹介したい。SOMPOホールディングスの社長になる前、櫻田謙悟は「昔、あの会社は保険会社だったよね、と言われたい」と発言(保険の仕事を否定するのかと誤解された)。常務時代、役員会では「保険業は構造不況業種です」と明言(代理店さんががっかりするじゃないかと諭された)。同業 ...

  • なぜ地方で活躍する人が増えているのか?

    もう「地方再生」するという呼び方はやめたらどうだろう。なぜなら、日本の未来を先取りする動きが各地で芽吹いており、従来型の地域振興策や、ゆるキャラ、B級グルメ、商店街の活性化に代表される「再生」から、明らかにフェーズが変わってきたからだ。最大の理由が「人」だ。堂野智史は2003年に産学官民の「関西ネッ ...

  • 地域の課題を「自分事」化する、鎌倉から広がるブレスト文化

    2013年、鎌倉を盛り上げるために始まった「カマコン」について、事務局の渡辺みさきとひとしきり話に花を咲かせた後、彼女はぽつりとこう漏らす。「定例会のゲスト名簿をつくっていると、一体いま何が起きているんだろうという不思議な感覚になるんです」毎月定例会に参加したいという地方の「ゲスト」が後を絶たず、そ ...

  • インテルもヤフーも、なぜ企業は「鯖江市」を応援するのか?

    子どもからお年寄り、オバチャンまでが自律的にまちづくりに参加するには──東京帰りの若き女性が考えついた仕組みにいま、グローバル企業が目をつけ始めた。昭和10(1935)年建築の「旧鯖江地方織物検査所」(写真)は、戦前、福井県鯖江市が人絹織物で栄えた歴史を示す文化財だ。階段を軋ませて2階に上がると、壁 ...

  • 「働きがいのある会社日本一」の企業の秘策

    世界約50カ国、従業員1000人以上の7000社を対象にしたGPTW(Great Place to Work Institute)の「働きがいのある会社ランキング」で2017年に第1位、10年連続ベストカンパニーを受賞している企業がある。ワークスアプリケーションズ(WAP)だ。96年に創業し、人工知 ...

  • 顧客満足度1位のトヨタ販売会社が実践する「社員第一主義」

    「まるで幼稚園児への生活指導だ」。労働時間を一律に圧縮する政府への不満をよく聞く。長時間動労による過労死を防ぎながら、生産性を高めて収益を上げることはできるのか? 小さな工夫で大きな発見を見出したネッツトヨタ南国の働き方にそのヒントがあった──。グラフを見ていただきたい。トヨタ車の国内販売台数が96 ...

  • 的中率90%、「退職予測」AI開発者の思い

    成長どころか社員を病気に追い込む一因が、相性の合わない上司だ。「人間関係で体を壊した仲間の話を聞き、開発を考えました」と言うのは、HuRAid(フレイド)の代表、鈴木辰徳である。同社が16年に開発したのは、4カ月後の退職確率を予測するAIエンジンだ。的中率は90%前後。退職予測と聞くと薄気味悪さを感 ...

  • 日本でも接触! 「ロシアゲート」疑惑張本人のマヌケな失態

    「東京でも駐日ロシア大使と接触している」そんな情報を確認できたのは、マイケル・フリンがトランプ政権の大統領補佐官(安全保障担当)を辞任した2月のことだった。駐日ロシア大使と東京で接触したのは、「ロシアゲート」疑惑の張本人、マイケル・フリン当人である。フリンは、2016年10月11日に来日。菅義偉官房 ...

  • 同僚の給与を「見える化」したら、社内はどうなるか?

    あるフォーラムで小泉進次郎代議士が、「働き方改革」と消費の喚起を兼ねたプレミアムフライデーについて次の話をすると、会場はドッと笑いに包まれた。「旗振り役の経済産業省が各省に、午後3時以降は帰るよう連絡したら、どんな答えが返ってきたか?『だったら3時以降、何をしたらいいかモデルケースをつくってください ...

  • 変わる副業、「小遣い稼ぎ」から「ライフワーク創出の場」に

    「小遣い稼ぎ」の印象が強かった副業が変化している。自分の知見を「スポットコンサルティング」という形で提供する。そんな仕組みをつくったのが、2013年に創業した「ビザスク」だ。2年前の登録者3000人から現在は3万2000人を突破。例えば、大手金属に勤務のAさん(50代)は、以前勤めたメーカーで技術職 ...

  • この世界からお金のストレスを消す! 「マネーフォワード」辻 庸介

    個人向け家計簿アプリの利用者は400万人を超え、事業会社や地銀との連携も進む。フィンテックの雄、辻庸介の理想とは。マネーフォワードはフィンテックの旗手として知られるが、フィンテックという一言ではこの会社の本質を語りきれないだろう。辻庸介と話していると、こんな話になったからだ。「子供を産まない」「結婚 ...

  • ハーバードの教科書になった日本人 「アストロスケール」岡田光信

    世界各地で事業者が小型衛星を打ち上げる「コンステレーションの時代」。世界が黙殺してきた「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の解決への道筋とは。2016年3月、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の大講堂で講義を聴いていた学生たちが、隣の席から回ってくるテキストにサインをしては、バケツリレーのように回し ...

  • サカナクションが語る「未来を切り開く、音の可能性」

    11月某日、都内でフォーブス ジャパン2月号の表紙撮影が行われた。そこに集まったのは、人類初の“月面レース”に参戦するチーム「HAKUTO」の袴田武史代表、それを支援するKDDIの田中孝司社長、そして、人気バンド、サカナクションの山口一郎の3人。その撮影の合間に、山口は「実は ...

  • FIを「NTTの技術」のショーケースに/庄司哲也社長

    7月、F1のマクラーレン・ホンダとNTTコミュニケーションズはテクノロジー・パートナーシップ契約を締結した。左の写真は、ロンドン郊外のマクラーレン本社で社長の庄司哲也を撮影したものだ。ーーと言っても、F1に興味がない人にとっては気にも留まらぬニュースかもしれない。しかし、ニュースの核心は、むしろサー ...

  • メルカリついに殿堂入り!「日本の起業家ランキング」3年連続トップの秘密

    「日本の起業家ランキング」を開始した2014年から、メルカリは独走の三連覇を達成した。日本唯一のユニコーン企業といわれるメルカリの勝因は緻密な計画と社会への洞察にあった。1位emoji、2位ポケモンGO、3位メルカリ。2016年7月、アメリカのiPhone向け無料アプリのダウンロードランキングで、メ ...

  • 最大ではなく、最良を求め続ける終わりなき旅/第一生命保険・渡邉光一郎社長

    日本企業が堂々と世界で成長できるということを、我々は立証したいー。顧客のニーズに即応できる「運動体」のような組織づくりに、新しい経営モデルがあった。(前編はこちら)第一生命は日本で最初の相互会社であり、創業者の矢野恒太が「日本の生命保険業界の揺るぎない規範」にすべく、1902年に誕生したものだ。矢野 ...

  • 仕事も経営も矛盾に満ちている/第一生命保険・渡邉光一郎社長

    「1997年から98年頃、会社でどんな仕事をしていましたか?」そう質問すると、ツボに刺さる経営者は多い。社長たちが30代から40代のサラリーマンだった頃、業種によって多少の時間差はあれ、難しい局面に立たされた時期が97年前後だからだ。第一生命の渡邉光一郎はテーブルの上で80ページ近い資料の束を開くと ...

  • 「なぜクマは人を襲うようになったのか?」 追跡28年の熊仙人に聞く

    栃木県に「熊仙人」と呼ばれる白い髭の男がいる。クマの生態を観察し続けて28年。日光市在住の横田博(68)だ。今年、クマが人間を襲う事件が相次ぐことについて、横田は栃木訛りでこう言う。「なぜクマが人を襲うようになったのかを探るのではなくってさ、今までなぜ人を襲わなかったのか。クマにブレーキをかけていた ...

  • 口先だけか! 国連の担当者が初めて語る、北朝鮮制裁の意外な舞台裏

    北朝鮮報道には大きく抜け落ちているものがある。過去に国連安保理による制裁が決議されているのに、なぜ9月9日の5回目の核実験に至るまで、北朝鮮は計画通りに核開発とミサイル実験を進められたのだろうか。制裁がどのように行われ、どんな人や組織が摘発されたのか、その実態については、何の検証も報じられていない。 ...

  • 国連の日本人ナンバー2が語る、「世界の不条理」に私が教わったこと

    「彼女は失敗を肥やしにできる力があり、経験から交渉術に磨きをかけている」ミスター国連こと明石康がそう評するのが、かつての部下、中満泉だ。国連の危機対応局長には、日本の若い女性たちからメールが届く。「一度、お会いしたい」「お話をお伺いしたい」局長室はニューヨークの国連本部ビルの真向かいにあり、その椅子 ...