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ライフスタイル

2025.04.10 09:15

汗やニオイが原因で年間7600億円の経済損失にも

寒暖差の激しいこの季節。地球温暖化の影響なのか、3月に夏日を記録する地域もあるほど、これから夏に向けて例年以上に暑い日々が続くのかもと思うと不安がよぎる。外へ出ただけでも汗だくになるこれからの季節。くり返す汗・ベタつき、身体のニオイは誰もが不快と感じるだろう。そんなくり返す汗・ベタつき、身体のニオイについて、花王が仕事の生産性との関係を調査し、その結果を公開している。

それによると、まず仕事中にくり返す汗・ベタつきに悩んでいると感じているかの問いに、93%の人が「少し悩んでいる」「ほぼ常に悩んでいる」と回答。さらに、他者の目を気にしていると回答した人は99%(「よくある」「ある」「たまにある」の合算)いた。

くり返す汗・ベタつきが気になって発言をためらったシチュエーションは、との問いに、会食が67%でトップ。僅差だが、社内イベントが65%、会議や雑談が63%と続いている。会食は相手との距離が近くなりがちのため、相手に気を使うあまり積極的に会話を楽しめないという声が多く、社内イベントでも同様に接触も増えるため、ニオイが気になる人が多いという結果だった。また、会議や雑談では、緊張感も加わり汗を吹き出しがちになり、集中力が落ちるという声が多い。

そして、くり返す汗・ベタつきによって生産性が落ちたと感じた時間は1日あたり平均約22分にのぼることが判明。この時間を元に、九州大学の馬奈木教授が2024年推定の正規雇用の男性就業者数、年間労働日数、1分あたりの労働価値などを掛け合わせて推定した結果、年間7616億円もの経済損失になると試算している。

では、くり返す汗・ベタつき、ニオイ対策として使用しているアイテムとしては、「汗ふきシート」が76%でトップ。次に「スプレー」で58%、3位が「ロールオン(塗るタイプ)」で39%となっている。「汗はシートでニオイはロールオン」など、TPOに応じた使い分けをしている人も多く、さまざまな手段の中から最良な手段を模索して対策しているようだ。

やはり、汗だくだったりニオイがキツかったりすると、ちょっと距離をおきたくなるもの。そんなことで生産性の低下につながるのであれば、積極的に対策アイテムを活用するのが一番な気がする。ただ、その対策も最近の猛暑では追いつかないことも。この手のアイテムを開発・生産している企業は、より手軽で持続性の高い製品の開発をお願いしたい。

出典:花王「ビジネスパーソンの”くり返す汗・ベタつき、身体のニオイ”に関する調査を実施」より

文=飯島範久

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