フリーランスでやっていくには何が必要か。どんな準備をして、どう活動すればいいのか。それは現役フリーランスに聞くに限る。女性のためのリモートワーク実践スクール「リモラボ」は、フリーランスで収入を得ている会員500人を対象にフリーランスの現実に関するアンケート調査を行った。苦労あり後悔あり、なかでも参考になるのが、フリーランスとして「やっておいてよかったこと」だ。男女に関係なく通用する貴重なアドバイスだ。

フリーランス(副業を含む)になって最初にぶちあたるのが、「想像と違った」という戸惑いだ。多くの人が経験するのが案件の獲得、つまり仕事を取ってくること。調査では、想像と違ったと感じたことの1位が「案件獲得に苦労した」だった。2位が仕事とプライベートの両立または切り替えが難しいこと。3位が収入を安定させるまでが難しかったというものだ。たとえすぐに仕事がもらえても、ギャラが入るのは数カ月先。そこを考えておかないと苦労する。

そこで、「最初に◯◯すべきだった」と後悔したことを聞くと、ダントツ1位が早い段階で案件獲得ツールを整えておくべきだったというもの。つまり、作品のポートフォリオやSNSでの発信など、自己アピールのチャンネルを確立しておくことだ。それが「想像と違った」の1位にもなった案件問題を左右する。2位は仕事の管理方法を決めておくべきだった、3位は貯金しておくべきだったと、これらも「想像と違った」ことの順位と連動している。

ネガティブなことばかりではない。「やっておいてよかった」と思うこともある。もっとも多かったのが、自己投資としてスキルアップのための学習を続けたことだ。以下、コミュニティーやSNSでの情報収集、仕事のジャンルを広げることを意識した、などと続く。

そして、これからフリーランスになろうという人に向けて、現役フリーランスからひとつだけアドバイスするとしたら何かを尋ねた。その上位3つは「とにかく早めに行動する」、「スキルアップを続けることを意識する」、「案件獲得ツールを整えておく」だった。さらに自由意見として以下のアドバイスが寄せられた。
・自分の理想や本当はどうしたいかなど、自分と向き合うこと。
・とにかく興味のあることをやってみて、自分がやりたいことや得意なことを絞っていく。
・自分に負けないようにする。
・案件が獲得できなくても落ち込まずにどんどん応募する。
・何をやりたいのかを決めて行動する。
・自分の得意なことと苦手なことを動詞で整理しておく。
フリーランスの成功は自分次第。早めに準備を開始して、とにかく上昇志向で突き進む気持ちが大切だ。