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2025.03.27 13:00

アンソロピックとDatabricksが提携、企業の「AIエージェント構築」を支援

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AI分野の大手やスタートアップは、法人顧客の取り込みへの注力を加速させている。報道によると、Anthropicは2年後に最大345億ドル(約5兆1900億円)の収益を見込んでおり、その約3分の2が法人顧客からのものだという。OpenAIの法人向け製品「ChatGPT Enterprise」は、すでに100万人の有料ユーザーを抱えている。

さらに、単純作業の自動化を支援するAIサービスを提供する評価額が19億ドル(約2850億円)のスタートアップ「Writer AI」や、営業リードの整理・分析に使うAIスプレッドシートツールを開発する評価額13億ドルの「Clay」などの新興企業も登場している。

新機能の共同開発も視野に

外部の企業にデータの保存や収集、管理のためのツールを貸し出すことで収益を上げているDatabricksは、エヌビディアやアンドリーセン・ホロウィッツなどの支援を受けている。2013年に設立された同社は、生成AIブームの中で急成長を果たし、昨年は、企業が独自のAIエージェントを構築・導入できるようにするためのオープンソースAIモデル「DBRX」を発表した。同社のプラットフォーム上では、メタの「Llama(ラマ)やMistral(ミストラル)のオープンソースモデルも利用可能だ。

このパートナーシップの一環として、AnthropicとDatabricksは新たな機能を共同開発する可能性があるという。さらに、最先端モデルの新たな導入方法や活用法に関する共同研究も検討されている。

Anthropicにとって、この提携はエージェントの運用に関する知見を深める機会にもなる。Databricksの顧客が、日々の業務にAIモデルを利用することで得られるフィードバックを直接受け取れるようになるからだ。「顧客のナマの声を聞けるようになる」とクリーガーは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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