親が経営者や自営業である場合、その子どもは同じ道を歩むのか。M&A仲介事業を展開する株式会社ペアキャピタルが行った調査によると、実際には多くの子どもが親の職業を継いでいないことが明らかになった。つまり、親子承継による後継者問題は前途多難ということだ。
■調査概要
調査名:親と自身の職業に関する意識調査
調査対象:全国20歳~69歳の働く男女3000人
実施時期:2025年2月5日~2月7日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
親のあとを継がない理由
調査によると、親が経営者や自営業である人の81.38%が親のあとを継いでおらず、64.62%は「今後も継ぐ意向がない」と回答。後継意向がない理由としてもっとも多かったのは「他にやりたいことが決まっていたから」(51.30%)で、他には「生活が不安定になりそうだから」(31.99%)や「責任を負いたくないから」(23.34%)といった理由もあげられた。



また、子どもの頃から親と同じ職業に就きたくないと考えていた人は68%にのぼり、その主な理由は「大変そうだったから」(49.02%)というものだった。親の働き方を間近で見てきたことで、経営者の厳しさを実感していたことが影響していると考えられる。

