江戸時代が終わり近代社会の幕開けとなった明治時代が始り、その頃創業した企業は、すでに160年近くになる。明治元年以降に創業し、いまでも存在する有名企業としては、木村屋総本店(1869年創業)や毎日新聞社(1872年創刊)、東芝(1875年創業)、日本経済新聞社(1876年創刊)、朝日新聞社(1879年創刊)など名だたる大企業が多いが、江戸末期に創業し、いまでも残っている企業は、規模こそ小さいものの後継者の問題もクリアしながら長い歴史を刻み続けている。そんな老舗企業についてSalesNow DBが従業員数ランキングを発表している。
それによると、1820~30年代に創業した企業の従業員ランキングは、
1830年に創業の栃木県小山市にある老舗呉服店。着物の販売・レンタルだけでなく、着付け教室や和文化の発信なども行っている。従業員数は24名。
浅草雷門の隣に店舗を構える三定(さんさだ)は、1837年の創業。江戸前天ぷらを今に伝える老舗料理店だ。従業員数は30人。
福岡県八女市に1820年創業した喜多屋は、日本酒の製造販売を行っている企業。屋号「喜多屋」が看板商品で、大吟醸極醸喜多屋はIWC2013でチャンピオン・サケを受賞している。従業員数は55人。
岡山県岡山市に店舗を構えるまんじゅう屋は、1837年に創業。創業時は岡山城大手門附近に店を構え、備前藩主池田候から屋号をいただいたとし、いまでも伝統の味を受け継いでいる。従業員数は99人。