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世界の富豪たちが携わる慈善事業に関する記事を中心に執筆

Photo by Nadine Rupp / Getty Images

フォーブズが8月上旬に発表した「テック業界の富豪 世界100名リスト」には、各国のビリオネアらが名を連ねた。そのうち51名がアメリカ出身。アジアからは33名がランクインし、楽天の三木谷浩史氏が19位に入った。

また、ヨーロッパ勢は8名、中東(イスラエル)からは2名、ラテンアメリカからは1名という結果だった。リスト入りした100名は最低20億ドル(約2,490億円)の純資産があり、100名のうち40名がカリフォルニア在住だ。
      
           
下記にその上位20名のランキングを掲載する。

第1位:ビル・ゲイツ

総資産額:792億ドル(約9兆8,600億円)

地球上で最も裕福な人物は、今年もビル・ゲイツだ。彼は過去21年の長者番付で実に16回も第1位の座についている。2010年から4年間はその座をメキシコのカルロス・スリムに譲ったが、2014年3月の長者番付で再び第1位の座を取り戻した。1975年にポール・アレンらと共同でマイクロソフト社を創業し、ゲイツは莫大な資産を手に入れた。

現在は慈善活動に専念するゲイツは、米国の教育や世界の医療保険分野への支援を継続し、アフリカの人々の自立支援にも注力している。

第2位:ラリー・エリソン

総資産額:543億ドル(約6兆7,600億円)

ラリー・エリソンはCIAを顧客にデータベースを構築した後、1977年にオラクルを設立。同社は2014年度に売上高383億ドル(約4兆7,700億円)の規模に成長した。2014年9月にエリソンはCEOを辞任したが、その後同社の会長兼CTOに就任した。

彼はセーリングの熱狂的なファンであり、アメリカ杯(America’s Cup)のOracle Team USAの最大のスポンサーとしても知られる。娘のミーガン・エリソンは映画プロデューサーとして成功を収め、『ゼロ・ダーク・サーティ』や『アメリカン・ハッスル』といったヒット作を生み出した。

第3位:ジェフ・ベゾス

総資産額:348億ドル(約4兆3,300億円)

ジェフ・ベゾスはプリンストン大学で電気工学とコンピュータープログラミングを学び、ヘッジファンドD.E. Shawに勤めた後、1994年にAmazonを創業した。2014年は初めて投入したスマートフォンが失敗したが、2015年は同社のオリジナルテレビ番組シリーズ『トランスペアレント(Transparent)』がゴールデングローブ賞の最優秀作品賞(ドラマ部門)を受賞した。

同社株の18%を保有するベゾスは、顧客がさらにAamzonブランドへの依存を高めるよう新たなビジネスに投資を続けると見られている。

第4位:マーク・ザッカーバーグ

総資産額:334億ドル(約4兆1,600億円)

Facebookの共同創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグは若者のフェイスブック離れが進む中、更に業績を押し上げた。2014年度の売上は58%上昇し、125億ドル(約1兆5,600億円)。モバイル広告で売上を伸ばした。全世界で14億人がFacebookを利用しており、インスタグラムの利用者も3億人を突破。190億ドル(約2兆3,600億円)で買収したチャットアプリWhatsAppのユーザー数も7億人を超えている。

プライベートでは、ハワイのカウアイ島の土地を1億ドル(約124億円)で購入。彼と妻のプリシラ・チャンは昨年10月、エボラ出血熱対策に2500万ドル(約31億円)を寄付した。

第5位:ラリー・ペイジ

総資産額:297億ドル(約3兆7,000億円)

GoogleのCEO、ラリー・ペイジは、デジタル時代において最も影響力のある会社を運営している。検索エンジンの世界シェアでは65%を獲得。アンドロイドOSは10億以上のデバイスで使用されている。2014年には家庭用サーモスタットのNest社を32億ドル(約4,000億円)で買収したほか、セキュリティーカメラメーカーのDropcam社を5億5,555万ドル(約690億円)で買収した。

ペイジはクリーンエネルギーを推奨しており、パロアルトに所有する不動産では燃料電池や地熱エネルギー、雨水採取装置などを利用している。

第6位:セルゲイ・ブリン

総資産額:292億ドル(約3兆6,300億円)

Googleの共同創業者であるセルゲイ・ブリンはGoogle XというGoogleの機密部門のトップだ。Google Xはスマートコンタクトレンズや空中風力タービン、失敗に終わったグーグルグラスなど、リスクの高いプロジェクトを担当。2013年秋には、Google幹部の27歳の女性との浮気がトップニュースとなり、それが原因で妻のAnne Wojcickiとは破局し、ペイジとの仲にも亀裂が生じたとされる。

両親は学者で、ブリンが6歳のときにモスクワからアメリカに移住した。1998年にペイジとGoogleを創業した当時、2人はスタンフォード大学のコンピューターサイエンスの博士課程に在籍していた。

第7位:ジャック・マー(馬雲)

総資産額:227億ドル(約2兆8,300億円)

2014年9月、中国のe-コマース最大手アリババはNY証券取引所で過去最高の250億ドル(約3兆1,100億円)の資金を調達しIPOを果たした。マーが出資するアントファイナンシャル・サービスグループは、アリペイなどの金融サービス企業へと発展している。

彼の投資先はサッカーチームから映画製作会社まで幅広い。慈善事業にも積極的で、マーク・ザッカーバーグやユーリ・ミルナーと共に生命科学ブレイクスルー賞(the Breakthrough Prize in Life Sciences)の理事を務めている。

第8位:スティーブ・バルマー

総資産額:215億ドル(約2兆6,700億円)

2014年2月にマイクロソフトのCEOを退任したスティーブ・バルマーはほどなくNBAのロサンゼルス・クリッパーズのオーナーとなった。彼は2014年8月にNBA史上最高額となる20億ドルで同チームを買収したのだ。

デトロイト出身の彼はスタンフォード大学のMBAプログラムに在籍していたが、1980年、ハーバード大学時代の同級生ビル・ゲイツが創業したマイクロソフトの30人目の社員となった。ビル・ゲイツが同社株の売却を進めた結果、バルマーは2014年4月にマイクロソフト社の個人筆頭株主となった。

第9位:ローレン・パウエル・ジョブズ

総資産額:195億ドル(約2兆4,300億円)

ローレン・パウエル・ジョブズは夫スティーブ・ジョブズを亡くし間もなく4年になる。彼女はアントレプレナーシップを促す財団Emerson Collectiveを創設したほか、College Trackという低所得家庭出身の学生の大学卒業を支援する非営利プログラムの創設者でもある。

パウエル・ジョブズは大統領選に向けてヒラリー・クリントンを支援する「Ready for Hillary」の最大の献金者の一人だ。彼女が保有するディズニー株は130億ドル(約1兆6,200億円)以上に相当し、スタンフォード大学評議会の委員も務めている。

第10位:マイケル・デル

総資産額:192億ドル(2兆3,900億円)

マイケル・デルは1984年、19歳の時に自身の名を冠した会社を資本金1,000ドル(約12万5,000円)で設立した。4年後に株式公開した際の時価総額は8,500万ドル(約105億7,000万円)。2013年に株式非公開化を完了した際の時価総額は250億ドル(約3兆1,000億円)だった。

デルは同社株の70%を今も保有しているが、資産の大半はその運用のために設立した民間投資会社MSD Capitalに置いており、投資先にはマウイのラグジュアリーホテルFour SeasonsやPVH Corp.(トミー・ヒルフィガーとカルバン・クラインの親会社)などがある。

第11位:アジム・プレムジ

総資産額:191億ドル(2兆3,700億円)

アジム・プレムジが率いるウィプロはインドで第3位の規模を誇るアウトソーサーで、リーバイ・ストラウスやケアン・インディアなどと結んだ新契約を背景に、直近の四半期の純利益は3億4,800万ドル(約432億7,000万円)を計上している。

プレムジは個人の民間投資会社を介して、ネット通販Myntra(現在はインド版AmazonのFlipkart傘下)とSnapdealに投資している。

第12位:ポール・アレン

総資産額:175億ドル(約2兆1,800億円)

ポール・アレンはビル・ゲイツと同じシアトルの私立高校出身。1975年にゲイツとマイクロソフトを創業した。その8年後、ホジキン病と診断され、同社を去った。

アレンはUnderthinkersという名のロックバンドでギターを弾き、宇宙に人を送り込むことを目指す航空会社を持つ。1997年にはシアトル・シーホークスを2億8,800万ドル(約358億円)で購入。シーホークスは2013年と14年2シーズン連続でスーパーボウル進出を決め、同チームの資産価値は現在13億3,000万ドル(約1,650億円)となっている。

第13位:ポニー・マー(馬化騰)

総資産額:161億ドル(約2兆円)

中国のインターネット企業テンセントを、世界有数の企業に育て上げた人物。テンセントのチャットアプリWeChatのユーザー数は約4億4,000万人。過去2年間に物流企業China South Cityやeコマース企業JD.comに投資し、EC事業を強化している。テンセントの会長兼CEOのマーは、深セン大学でコンピューターサイエンスの学位を修得した。

第14位:ロビン・リー(李彦宏)

総資産額:153億ドル(約1兆9,000億円)

中国の検索エンジン最大手、バイドゥ(百度)のCEO。リーは情報学の学士号を取得後、1994年にアメリカでコンピューターサイエンスの修士号を取得。ダウ・ジョーンズの子会社でコンサルタントを務めた後に、シリコンバレーの検索エンジンInfoSeekに上級エンジニアとして参加。2000年に中国でバイドゥの共同創業者となった。近年彼は政治への関与を強めつつあり、2013年、中国人民政治協商会議の委員となった。

第15位:シブ・ナダール

総資産額:148億ドル(約1兆8,400億ドル)

シブ・ナダールは売上高65億ドル(約8,090億円)のインドの大手ITサービスプロバイダー、HCLグループを共同で創業した。ナダールはHCL Technologies Ltd. を1991年に創業し、同社は実績を上げた幹部にベンツや海外旅行といった報酬を与えることで知られている。

第16位:レイ・ジュン(雷軍)

総資産額:132億ドル(約1兆6,400億円)

中国のスティーブ・ジョブズとして知られるTシャツにジーンズ姿のレイ・ジュンは、2010年、友人で同じくビリオネアのリン・ビンと共に急成長する携帯電話メーカー、シャオミ(小米科技)を設立した。連続起業家である彼はゲーム会社Kingsoftの役員だ。レイが出資するインターネットサービス業Xunleiは2014年6月にナスダックに上場した。また、レイが共同で創業し、アメリカで株式公開している中国のソーシャルサイトYYでも役員となっている。

第17位:ハッソ・プラットナー

総資産額:91億ドル(約1兆1,300億円)

1972年にIBMの同僚4人とドイツのソフトウエア企業SAPを創業し、1988年に上場した。2003年に同社CEOを退任し、それ以降同社監査役会会長を務める。SAPは現在、企業間取引向けシステムの最大手となり、従業員数は全世界で7万4,000人、年間の売上高は200億ドル(約2兆4,900億円)を超える。

第18位:エリック・シュミット

総資産額:91億ドル(約1兆1,300億円)

Google会長のエリック・シュミットは1983年、株式公開前のサン・マイクロシステムズに入り、Javaの開発を率い、CTOを務めた。ノベル社のCEOを経て2001年から2011年までGoogleのCEOを務めた。現在はGoogleのグローバルアンバサダーを務めるシュミットは、キューバ、ミャンマー、北朝鮮を訪れインターネットの規制緩和を推進。2014年にEU司法裁判所が「忘れられる権利」の判決を下した後は、ヨーロッパの7都市を歴訪した。

第19位:三木谷浩史

総資産額:87億ドル(約1兆800億円)

日本最大のeコマース企業、楽天の会長兼CEOの三木谷浩史は常に新しい買収先を探している。直近では、アメリカのオンライン・キャッシュバック・サイトEbatesを10億ドル(約1,240億円)で買収した。Ebatesは消費者がメイシーズやホームデポなどで買い物をした際、キャッシュバックの特典が受けられるサービスを提供している。三木谷は新経済連盟の代表理事を務め、安倍首相と共に日本経済の回復に努めている。彼は東京・渋谷に2,000万ドル(約24億9,000万円)の自宅を建設し、アメリカにも生活の拠点を設けている。

第20位:クラウス・チラ

総資産額:86億ドル(約1兆700億円)

1972年にドイツのソフトウエア企業SAPを創業。1998年に第一線を退き、2007年には監査役会からも退いた。ドイツ最大規模の慈善団体を主催し、3億5,000万ドル(約435億5,000万円)以上の資金提供を行っている。

「税金として国にお金を託すより、私が資産を運用した方がよほど社会の役に立たせることができます」とチラはウォールストリートジャーナルの取材に応えた。チラは物理学者で、趣味として天文学にも親しんでおり、火星と木星の間に彼の名にちなんだ小惑星がある。

文=ケリー・A・ドラン(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

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