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2025.03.03 18:00

マイクロソフト、Skypeをサービス終了 5月までにやっておくべきこと

2016年時点では月間3億人が利用していたSkype(FellowNeko / Shutterstock.com)

2016年時点では月間3億人が利用していたSkype(FellowNeko / Shutterstock.com)

Skype(スカイプ)は数十年にわたり、多くの人々にとって定番の通話アプリだった。しかし、いよいよ移行の時期が来たようだ。マイクロソフトは5月にこの人気アプリを終了し、利用者をMicrosoft Teamsへ移行させると発表している。もし戸惑いを感じても心配する必要はない。以下に、具体的な対処方法を示す。

Microsoft 365 Collaborative Apps and Platforms担当プレジデントであるジェフ・ティパーは、The Vergeのインタビューで次のように語っている。「Skypeユーザーには選択権があります。会話履歴や連絡先をエクスポートして移行するか、ただTeamsへ移行するかを自由に決められます」

もしこれを行う場合、データは消費者向けの無料版Microsoft Teamsにエクスポートされることになる。

ブルームバーグのマット・デイは、ティパーのコメントを引用し、「マイクロソフトはTeamsに人工知能ツールなどの新機能を開発することに注力するためSkypeを終了します。同社は製品群へAIを導入する一方で、それに関係しない支出を抑えているのです」と報じている。

この報道によると、2016年時点で月間3億人いたSkypeの利用者数は、2023年には3600万人にまで減少しているという。

Teamsに移行する際には、写真や会話履歴を含むデータをエクスポートできる。もしTeamsへの移行を選ばない場合でも、マイクロソフトが提供するツールを使えば、既存のSkype上のチャット履歴を簡単に閲覧することが可能だ。

Skypeがオンラインで利用できるのは米国時間5月5日までなので、今後の対応を決定する猶予は8週間ほどしかない。

マイクロソフトのプロダクト担当バイスプレジデントであるアミット・フライは、The Vergeによると次のように述べている。「もしユーザーがTeamsに移行したいなら、初回の設定はほぼ瞬時に完了します。連絡先やメッセージ履歴、通話ログを復元できるよう、バックエンドの作業を既に終えています」

ただし、多くのユーザーには残念な知らせとなるだろうが、この移行によって米国内外の電話番号への通話機能は廃止される。フライは「理由の一部は利用状況とトレンドにあります。当時はVoIPが普及しておらず、モバイルデータプランも非常に高額だったので、この機能は大いに役立ちました」と説明している。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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