名称は「iPhone 16e」
ティム・クック最高経営責任者が先週「ファミリーの最新メンバー」と呼んだこの新型は、確かにiPhone 16ファミリーの一員だ。そのため、iPhone 16との関連性を示す名称となり、さらにApple Intelligenceとの結びつきも示唆している。デザイン
従来のiPhone SEモデルは既存のデザインを流用していたが、今回は完全に新設計である。iPhone 16と同じ6.1インチ画面を備え、前面にはセラミックシールド素材を採用している。カラーはブラックとホワイトの2色で、いずれもマット仕上げだ。ほかのiPhone 16シリーズ同様、側面にはアクションボタンがあり、ビジュアルインテリジェンスなど多彩な機能を割り当てられる。ただし、ほかのiPhone 16モデルがカメラコントロール機能を付与しているボタンは本機では非搭載で、これが他モデルとの設計上の違いの1つとなっている。
カメラ
もう1つの大きな外観上の違いは、背面カメラが単一である点だ。しかしこのカメラは48メガピクセルのセンサーを搭載しており、これまでのiPhone SEを大きく上回る。フレーム中央の12メガピクセル領域を切り出すことで、2倍光学ズーム相当を実現できる。フロントカメラはほかのiPhone 16モデルと同様の12メガピクセルだ。プロセッサとモデム
iPhone 16と同じA18プロセッサを搭載し、Apple Intelligenceを利用できる。さらに、アップル初の自社製モデムC1を備えている点も注目に値する。ストレージ
以前のiPhone SE同様に64GBではないかという噂があったが、実際には128GBが標準搭載で、256GBや512GBも選択可能だ。バッテリー寿命
アップルによると、本機は6.1インチディスプレイを搭載したiPhoneの中で最も長いバッテリー寿命を実現しているという。つまり、価格が200ドル(約3万144円、日本では2万4000円)高いiPhone 16を上回る。ビデオ再生は最大26時間におよぶ(なお参考までに、iPhone 16は22時間とされている)。価格
599ドル(日本では税込9万9800円)から、という価格は、これまでのiPhone SE(429ドル、日本では税込6万2800円)よりかなり高価だ。これが新名称を採用した理由の1つとも考えられる。従来のiPhone SEはすでに販売終了となっている。発売日
予想どおり、予約受付は日本時間2月21日午後10時に開始され、2月28日に発売される。第一印象
噂されていたよりも価格は上乗せされたが、それ以上に豊富な機能向上が図られているため、妥当な設定といえる。従来のiPhone SEと完全に異なり、Face ID、OLEDディスプレイ、セラミックシールド、従来のマナーモードスイッチに代わるアクションボタン、48メガピクセル背面カメラ、USB-Cコネクタ、A18プロセッサ、衛星通信機能、新型モデム、そしてApple Intelligenceへのアクセスなどを備えている。アップルはこの新型に関する情報を発売直前まで極力秘匿していたが、ユーザーの買い替え意欲を強く刺激する要素が多い機種だといえる。
(forbes.com 原文)