はたしてマッチングアプリは、理想的なカップルをどんどん生み出しているのだろうか。利用経験者のアンケート結果が、リアルなマッチングアプリの実際を示している。

サンジュウナナドが運営する恋愛メディア「ペアフルコラム」は、直近3年以内にマッチングアプリを使った経験のある18歳以上の男女291人を対象に、マッチングアプリに関する意識調査を実施した。結論から言うと、相手と1回以上会えた、つまりデートができた人は全体の約8割と上々の成績だった。だがこの調査では、男女の利用目的や出会いの確率などの差が明らかになった。

マッチングアプリの利用目的は、全体では恋活、婚活、その両方という「本気」の人が合計53パーセント。一方、暇つぶし、友だち作り、遊びまたはデート相手探しという軽い気持ちの人が47パーセントだった。しかしこれは男女で割合が変わる。本気の人は女性が62パーセントなのに対して男性は47パーセント。男性でもっとも多いのが「遊び」で27パーセントだった。

また、マッチングアプリで出会った相手と恋人同士に発展した人は、女性が35パーセント、男性が21パーセント、結婚した人は女性が11パーセント、男性が4パーセントと、ここにも男女差がある。

さらに、相手に「いいね」を送ってマッチングできた割合は、男性の最多が10パーセント以下だったのに対して、女性の最多は50パーセント以上だった。これは、マッチングアプリでは男性がアプローチして女性が選ぶ構図になりやすいため、つまり女性に決定権があるからだとペアフルコラムは分析している。