つまり、準学士号(Associate Degree)や専門資格を取得するだけでも、高収入のリモートワークを獲得できるのだ。
もちろん、学士号や修士号、その他の大学院での資格取得が有利に働く場合もあるし、目指すキャリアによっては必須となる場合もあるが、多くの場合、専門資格の取得や、米国では2年間で取得も可能な準学士号だけでも十分通用する。
米国政府が2024年11月に発表した、企業に対する行動計画と提言を取り上げたペーパーが示すように、企業はスキル優先の雇用戦略に向かっている。
新しい業界に転職したい人、キャリアを強化したい人、すぐに再就職したい人、または単にスキルアップを目指す人などにとって、準学士号は非常に役立つものだ。また、他の優れた点として、準学士号の取得に必要なカリキュラムは非常に実践的かつ技術的であり、すぐに仕事に応用可能な知識を得られるということだ。
これとは対照的に、3年または4年の学士号を取得することは、多くの人にとって良い選択ではないことが多く、多額の学生ローンを抱えても結局は仕事に生かせず、勉強に費やした年月が無駄であったと感じる人もいる。
準学士号という、もっとリスクの低い選択肢を試す方が、夢のキャリアに早く到達でき、特にこの不安定な経済状況下では、経済的、キャリア的なメリットを早く享受できるのではないだろうか?
本稿では、高収入のリモートワークに就くのに役立つ3つの準学士号を紹介しよう。これらの学位で就ける仕事の平均給与は、4万2000ドル(約642万円)のものもあれば、10万ドル(約1500万円)以上のものもある。平均年収は、IndeedとSalary.comのデータより引用した。
1. 診療情報管理/医療管理の準学士号
診療情報管理、または医療管理学に関わる準学士号は、医療情報の分野でキャリアを始めるためのすばらしい第一歩だ。この学位は、医療の現場におけるエントリーレベルの職を得るのに役立つ。そうした職業の平均年収は以下の通り。・医療事務:平均年収4万2209ドル(約645万円)
・医療データアナリスト:平均年収10万2190ドル(約1561万円)
・ヘルスインフォメーション・テクニシャン(医療機関で患者や医師の医療記録を管理する専門職):平均年収4万8316ドル(約738万円)