2. 会計学の準学士号
世界経済フォーラムのデータによると、金融と会計の仕事は、エントリーレベルでも最も給与の高い職業であるだけでなく、リモートワークの機会が多い上位2業種でもある。さらに、米国労働統計局は、会計に関する職の需要は2023年から2033年までの10年間で6%成長すると予測しており、これは他の職業の平均的な成長率よりも高い。経験を積み、公認会計士(CPA)のような公認資格を履歴書に加えれば、収入を増やすことができ、フリーランサーになって複数のクライアントを獲得することで、自分のスキルを最大限に生かすことも可能だ。
この準学士号が活かせる高収入のリモートワークには、以下のようなものがある。
・企業の会計担当者:平均年収6万1545ドル(約940万円)
・企業の購買担当者:平均年収6万3218ドル(約966万円)
・経理:平均年収6万3523ドル(約971万円)
・監査アソシエイト:平均年収7万3595ドル(約1125万円)
・財務アナリスト:平均年収7万7347ドル(約1182万円)
3. 情報技術/コンピューターサイエンスの準学士号
パンデミック後のリモートワークブームで最も恩恵を受けた業界のひとつがハイテク業界だ。企業はオフィス復帰のポリシーを実施し始めているものの、現在でもテクノロジー業界はリモートワークの仕事を見つけるには最適な業界として高く評価されている。また、テクノロジー業界は最上級の給与を提供する業界でもある。準学士号からスタートし、上達するにつれて特定の分野や技術スキルの資格取得を目指すことも可能だ。
コンピュータサイエンスまたは情報技術の準学士号を取得すると、以下のような高収入を得ることができる。
・ウェブ開発者:平均年収9万3790ドル(約1433万円)
・データベース管理者:平均年収10万2263ドル(約1563万円)
・UXデザイナー:平均年収11万7045ドル(約1788万円)
・システムアナリスト:平均年収11万3995ドル(約1742万円)
本稿で挙げたのは、学士号や修士号がなくても就ける仕事の代表的なものに過ぎないことに留意しよう。そのため、企業がそれを好意的に受け入れてくれるかといって、準学士号だけで満足してはならない。
ほとんどの場合、準学士号の取得に加えて、他の資格や免許を取得し、トレーニングを積み重ねる必要がある。例えば、医療データ・アナリストの仕事では、ヘルスケア分野の準学士号を取得することはキャリアの第一歩に過ぎず、その後、PythonやSQLなどの技術的なスキルを身につけることを検討する必要があるだろう。
(forbes.com原文)