【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

北米

2025.02.12 10:30

トランプ大統領の支持率は53%、側近マスクの政府介入には懐疑的 米世論調査

米国のドナルド・トランプ大統領(左)と同大統領の事実上の側近とされる実業家のイーロン・マスク(Brandon Bell/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領(左)と同大統領の事実上の側近とされる実業家のイーロン・マスク(Brandon Bell/Getty Images)

米CBSニュースと英調査会社ユーガブが2月5~7日にかけて行った最新の世論調査によると、米国のドナルド・トランプ大統領に対する支持率は53%で、回答者の70%が同大統領は選挙運動中に掲げた公約を実行に移していると評価した。一方、トランプ大統領の事実上の側近とされる実業家のイーロン・マスクの取り組みを巡っては、国民の意見が大きく分かれた。

米国の有権者は大統領に対し、物価上昇の抑制に向けたさらなる取り組みを望みつつ、関税やパレスチナ自治区ガザを米国が所有する構想については懸念を表明しながらも、政権発足から数週間が経過した現在もトランプ大統領をおおむね支持しているようだ。

他方で、マスク率いる「政府効率化省(DOGE)」が政府の運営や支出を管理することについては、マスクが「大きな」または「ある程度」の権限を持つべきだと答えた回答者の割合はそれぞれ23%、28%だったのに対し、マスクは政府を「ほとんど」あるいは「まったく」支配すべきではないと答えた回答者は49%と、国民の意見は真っ二つに分かれた。

これは主に支持政党別で二分しており、マスクの行動を支持する割合は民主党支持層より共和党支持層の方が大きかった。だが、共和党支持者の間でも、マスクが政府の運営に「大きな」影響力を持つべきだと答えた割合はわずか30%にとどまり、44%が「ある程度」の権限を持つべきだと考えていた。

トランプ大統領がホワイトハウス内に設置し、マスクがトップを務めるDOGEは、各種政府機関の機密情報を掌握し、米国の対外支援などに向けられる資金の削減に向け、政府に対して影響力を行使するなど、大きな権限が与えられている。

トランプ大統領の移民政策について米国民はどう考えているのだろうか?

トランプ大統領が進める不法移民の大量強制送還計画は、回答者の59%が支持しており、米国とメキシコの国境に軍隊を派遣することには64%が賛成した。他方で、同大統領は政府が強制送還の可否を決定する間に使用される大規模な収容所の設置計画を打ち出しているが、これに賛成する回答者は48%と過半数に満たず、反対する人の方が多かった。
次ページ > 関税やガザに対する対応への米国民の評価は?

翻訳・編集=安藤清香

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事