米国の有権者は大統領に対し、物価上昇の抑制に向けたさらなる取り組みを望みつつ、関税やパレスチナ自治区ガザを米国が所有する構想については懸念を表明しながらも、政権発足から数週間が経過した現在もトランプ大統領をおおむね支持しているようだ。
他方で、マスク率いる「政府効率化省(DOGE)」が政府の運営や支出を管理することについては、マスクが「大きな」または「ある程度」の権限を持つべきだと答えた回答者の割合はそれぞれ23%、28%だったのに対し、マスクは政府を「ほとんど」あるいは「まったく」支配すべきではないと答えた回答者は49%と、国民の意見は真っ二つに分かれた。
これは主に支持政党別で二分しており、マスクの行動を支持する割合は民主党支持層より共和党支持層の方が大きかった。だが、共和党支持者の間でも、マスクが政府の運営に「大きな」影響力を持つべきだと答えた割合はわずか30%にとどまり、44%が「ある程度」の権限を持つべきだと考えていた。
トランプ大統領がホワイトハウス内に設置し、マスクがトップを務めるDOGEは、各種政府機関の機密情報を掌握し、米国の対外支援などに向けられる資金の削減に向け、政府に対して影響力を行使するなど、大きな権限が与えられている。