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2025.02.09 08:00

バフェットに学べ 本質を見極め、時間を味方につける投資術

Eric Francis/Getty Images

Eric Francis/Getty Images

もし、ウォーレン・バフェットの投資会社であるバークシャー・ハサウェイを、自分なりに構築できるとしたらどうだろう? バークシャー・ハサウェイのような巨大な組織という意味ではなく、優れた事業を数十年にわたって所有するという実績ある投資アプローチを構築するのだ。高頻度な取引が市場を席巻し、株式の平均保有期間が数カ月間に短縮された現在、このアプローチは時代遅れに見えるかもしれない。しかし、ウォーレン・バフェットからジョン・シングルトン、ケン・フィッシャーに至るまで、市場で最も成功を収めている投資家は、トレーダーというよりも企業経営者のような考え方をすることで、永続的な富を築いてきた。

多くの投資家がインデックス・ファンドや、株式6割・債券4割の伝統的な「60・40ポートフォリオ」を選ぶことが多いが、ウォーレン・バフェット流のアプローチは何百万人もの投資家に役立ってきた実績がある。

成功の土台─本質的価値の理解

永続的な投資成功の基礎は、企業の本質的価値、すなわち将来のキャッシュフローに基づいて計算される真の価値を把握することにある。これは基本的な疑問から始まる。この企業の競争優位性は何十年も続くのか? 顧客はその企業の製品やサービスに忠実であり続けるのか? バフェットの有名な言葉にあるように、バカでも経営できるようなシンプルなビジネスが望ましい。

ピーター・リンチが言った、「普通の人は株式投資よりもオーブントースターの購入調査により多くの時間を費やす」という言葉は、今でも痛いほど的を射ている。「何を所有し、なぜそれを所有するのかを知る」という彼の格言は、単なる知恵ではなく、真剣に富を築くための必須条件なのだ。

持ち続ける力

チャーリー・マンガーの「複利運用における最初のルールは、不必要にそれを中断しないこと」という洞察は、重要な真実を照らしている。投資家にとって本当に困難なのは、稀有な企業を見極めることではなく、市場が動揺したり、ネガティブな記事などが出たりしても、その企業の株式を持ち続ける信念を維持することなのだ。

時間─見過ごされてきた強み

市場は通常、3カ月や3年単位で事象を評価する。しかしそれは、数十年単位で考えることを厭わない忍耐強い投資家にとってのチャンスを生み出す。バフェットの代表的な投資先であるコカ・コーラを考えてみよう。 その株式からの富は、正確な投資タイミングによって生み出されたのではなく、同社が数十年にわたり世界的に事業を拡大し、消費者の嗜好が変化するなかでも、その株式を保有し続けることによって生み出されたのだ。
次ページ > 投資手法を構築する

翻訳=江津拓哉

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