ビリオネアのラリー・エリソンが率いるオラクルは、マイクロソフトも参加すると噂される投資家グループと共にTikTokの過半数株式を取得し、バイトダンスが少数株主として残る形を提案したとNPRは報じた。しかし、オラクルが関与した類似の合意は2020年に破綻しており、この取引は依然として流動的だとされている。また、トランプ大統領は25日に記者団に対して、「エリソンとこの取引に関して話し合ったことはない」と述べ、NRPの報道を否定した。
一方、CNBCは18日に、人工知能(AI)検索エンジンのPerplexity AI(パープレキシティAI)が、バイトダンス株を保有する投資家の大半が持分を維持できる形になるとされる、TikTokとニューキャピタル・パートナーズとの合併を提案したと報じていた。
ブルームバーグは14日に、中国政府の当局者らがTikTokの米国事業をテスラのイーロン・マスクに売却する可能性を検討していると報じたが、バイトダンスはこの報道を「完全な作り話だ」と否定していた。
YouTuberのミスター・ビーストは、14日のX(旧ツイッター)の投稿で、「TikTokを買って禁止を回避する」と述べた。彼はその後、「多くのビリオネアから連絡があった」と明かし、取引の可能性を模索すると語った。
ロサンゼルス・ドジャースの元オーナーとして知られる投資家のフランク・マッコートは、「Project Liberty(プロジェクト・リバティ)」と呼ばれるグループを通じて、TikTokの米国事業を買収する提案を9日に提出した。この取引は、著名投資家のケビン・オレアリーや投資銀行のグッゲンハイム・セキュリティーズらの支援を受けたもので、オレアリーはこの買収に「200億ドル(約3兆1000億円)を用意している」とFOXニュースに語った。
一方、ある元TikTok社員は、フォーブスの取材に、アマゾンが、同アプリを購入する可能性を示唆した。TikTokにとって3番目の広告主であるアマゾンは昨年8月、TikTokのユーザーが、アプリを離れずにアマゾンで買い物ができるようにする提携を発表してTikTokとの関係を深めている。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブスは、アルゴリズムを含めたTikTokの価値を約1000億ドル(約15兆6000億円)と評価していると昨年4月にCBSニュースに述べていた。彼はまた、バイトダンスは同プラットフォームの米国事業の売却額として、400億ドル(約6兆2200億円)から500億ドル(約7兆8000億円)を期待できると述べていた。
(forbes.com 原文)