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海外

2025.01.24 10:15

「KPMG Private Enterprise Global Tech Innovator 2024」にて、日本代表・サーマリティカが最優秀賞に輝く

日本時間の2024年11月14日にポルトガル・リスボンで行われたピッチイベント「KPMG Private Enterprise Global Tech Innovator 2024」。日本代表のサーマリティカが、各国予選を勝ち抜いた新鋭スタートアップを押さえ、最優秀賞を獲得した。

同ピッチイベントは、グローバルプロフェッショナルファーム「KPMG」が主催。グローバル展開を有望視されるようなテックイノベーターを発掘することを目的に、2021年に始まった。今年は、世界24カ国で予選が行われ、約1,500社が参加。7月に行われた日本予選「KPMG Global Tech Innovator Competition in Japan 2024」には前年の2倍近い38社が参加するなど、年々ディープテック・スタートアップの登竜門として存在感を増している。

世界大会では、グローバルな社会課題解決のためにさまざまな新技術やビジネスが発表された。その中で最優秀賞を射止めたのは、断熱材の開発遮熱やコーティングサービスを提供するサーマリティカ。同社は、2021年に国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)から分社化されたディープテック・スタートアップだ。

同社が開発する超断熱素材/特許技術が「TIISA®」だ。これは、熱伝導を大幅に減少させる超絶熱エアロゲルで、手のひらに厚さ2mmほどの同素材を置いて1300℃の熱を加えても熱さを感じないほどの断熱性を誇る。顆粒・超微粒子・塗料・遮炎断熱シートとさまざまな形状で商品化されているほか、同社が誇る遮熱コーティング装置/サービスにも使用されている。宇宙・航空、エネルギー産業など幅広い領域はもちろん、既存の断熱材では保冷に課題が残る液体水素供給チェーンや、屋根の断熱材としてネットゼロエネルギー建築にいける活用にも期待が高まっている。

同社CTO(最高技術責任者)のウー・ラダーは受賞に際し、喜びととともに省エネルギー対策への貢献を約束した。

「このような権威あるグローバルコンペティションで最優秀賞をいただいたことは、これまでの私たちの取り組みが画期的であることと、チームの才能を認めていただけたのだと感じています。本当に光栄です。今回の受賞は、イノベーションの限界突破を図っていこうとする私たちにとって大変励みになると感じています。産業界がカーボンフットプリントを削減し、未来へのサステナブルな変化の推進に役立つべく、私たちはこれからも先端的かつ革新的な断熱材ソリューションの提供に注力していきます」
次ページ > 2位、3位も社会課題解決に寄与する技術をもつスタートアップ

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KPMG Global Tech Innovator Competition in Japan

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