Great Company|大企業
ステークホルダー資本主義ランキング
Forbes JAPANは、サステナブル・ラボの協力の下、「従業員」「株主」「サプライヤー・地域」「顧客・消費者」「地球」の5つの観点から、ステークホルダー資本主義ランキングを作成し、人、社会、地域の未来に貢献する「新しい『いい会社』」ベスト20を公開した。ランキング算出方法は、東証プライム市場の1836社が対象(2023年時)で、該当年7月1日時点の取得データを基にサステナブル・ラボが解析。「従業員」の算出には「従業員エンゲージメント」「労働生産性」など計17指標、「株主」の算出には「経営陣の多様性」など計25指標、「サプライヤー・地域」の算出には「サプライチェーン労働基準」など計8指標、「顧客・消費者」の算出には「製品の安全性と品質」など計6指標、「地球」の算出には「売上高あたりのGHG排出量」など計16指標を用いた。業種ごとの相対評価で指標スコアを算出し、各指標をテーマや業種のマテリアリティを基に重み付けをした。
新しい「いい会社」100 過去8回の「大企業ランキング」
『Forbes JAPAN』2015年5月号の「日本を動かす経営者BEST100」からほぼ毎年、大企業のランキングを掲載してきた。その内容は当初の大企業の経営者にフォーカスしたランキングから、直近2年はステークホルダー資本主義ランキングとして企業を対象にしたリストへと進化した。現在、気候変動対策や生物多様性の保全など、世界はさまざまな喫緊の難題に直面している。そんななか、組織の未来を支える従業員や地域、顧客・消費者など、さまざまなステークホルダーからの要請をビジネスにひも付けながら企業と社会の持続可能な成長を実現していく企業こそ、今の時代が求める「いい会社」の条件であると定義し直した。そのほかにも、「自然資本ランキング」「人的資本ランキング」「ガバナンスランキング」など時代の変化に沿ったリストも作成している。
これまでに大企業ランキング特集の表紙を飾った経営者は次の通りだ。16年は第一生命保険・渡邉光一郎、17年はユニ・チャーム・高原豪久、18年はエーザイ・内藤晴夫、20年は富士フイルムホールディングス・古森重隆、21年はセイコーエプソン・小川恭範、22年は味の素・藤江太郎とそうそうたる顔ぶれが並ぶ。そして直近の23年は東京エレクトロン・河合利樹が表紙を飾った。また、毎年10社近いランキング上位企業の経営者へのインタビューも掲載している。
そこから見えてくるのは、世界と時代を変える偉大な企業を目指す「変革者」たちの挑戦の姿だ。