2位、3位も社会課題解決に寄与する技術をもつスタートアップ
サーマリティカに次ぐ2位は、エストニアのGelatex Technologies。世界最速のナノファイバー製造技術であるハロスピニングを通じ、培養肉や傷あとケアおいて3D細胞培養や組織工学を促進する技術を開発している。3位はインドのFluxGen Technologies。同社が提供する、IoTとAIを活用しながら水の管理を監視、計測、分析するためのSaaSプラットフォームが評価された。
KPMG プライベートエンタープライズセクター グローバル代表のコナー・ムーアは以前、イベントの意義について「技術革新者や起業家たちの既成概念にとらわれない発想とソリューションが、気候変動をはじめとしたグローバルな課題解決の一助として世界から期待されている。我々のようなグローバル企業がそういったテクノロジー新興企業に光を当てることは重要な責務」と語っていた。入賞企業を見る限り、その言葉を体現した大会になったといえるだろう。
早くも今年7月には、「KPMG Global Tech Innovator Competition in Japan 2025」が開催される。まだ見ぬ、画期的なテクノロジーが集まることを期待したい。