6. M&AやIPOの増加:「金融市場の安定に伴い、合併、買収、新規株式公開といった活動が復調するだろう」とクーパーは述べる。「それにより、ベンチャーキャピタル投資に再び火がつき、スタートアップ企業の出口戦略(イグジット)のチャンスが明確になり、起業の展望が変革されるだろう」
7. ブラックスワン事象への備え:「世界の不確実性が高まるなか、各社は、ディスラプティブ(現状破壊的)な『ブラックスワン』事象(事前にほとんど予想できず、起こったときの衝撃が大きい事象)を異例のものではなく、不可避のものとして扱うようになる」とクーパーは強調する。「危機管理プロトコル、ウェルネス・プログラム、メンタルヘルス関連リソースなど、従業員サポートシステムを強力化することに、人事部門は重点的に予算を投入するようになるだろう」
8. AI革命に対応したリスキリング:「各社は、AIの台頭に後押しされるかたちで、社員のリスキリングとアップスキリングを優先するようになる」とクーパーは主張する。「AIが導く変革に、従業員たちが適応する手段を身につけさせることで、労働力のレジリエンスと持続的なイノベーションが守られるよう努めるだろう」
終わりに:職場を再定義するトレンド
「2025年が近づく今、テクノロジーや経済の変化、社会の期待に導かれるかたちで、職場は急速に変化している」とクーパーは言う。「従業員の77%は、仕事とプライベートのタスクとのバランスをとるのに疲れ果てていると述べている。包括的な『ライフ・コンシェルジュ』サービスは、1つの解決策になるだろう。個人のタスク管理を効率化してストレスを減らし、生産性を高め、企業が時間と資金を節約するのに役立つサービスだ」急速に変化する世界においては、職場のありようを変えるこうしたトレンドを予想することで、従業員と雇用主双方にとってのキャリア成長を後押しし、仕事の未来をかたちづくることができるはずだ。
(forbes.com 原文)