3. 根底にある感情に圧倒されている
悪い習慣は、感情的な不快感に対処するためのメカニズムとして機能することが多い。感情が圧倒されているとなると、それに直面するのを避け、(悪い)習慣で気をまぎらわせたくなる。ストレスを感じたときに甘いスナックを手に取ったり、退屈でスマホを延々とスクロールしたりするのは、脳がより深い感情的な葛藤を回避する方法だ。習慣の背後にある感情に対処せずに、ただ止めようとするのは、漏れる屋根を無視して床の水を拭くようなもので、症状に対処しても原因を無視している。
悪習慣から効果的に解放されるためには次のことを試してみる。
・トリガーを特定する
習慣につながる特定の感情、状況、環境に注意を払おう。習慣日記を使って、習慣がいつ、なぜ起こるのかを記録し、自分の感情を書き留め、時間をかけてパターンを特定する。・HALTで基本的なニーズをチェックする
HALTツール(Hungry=空腹、Angry=怒り、Lonely=孤独、Tired=疲労)は、満たされていない基本的なニーズが感情的なトリガーを増幅しているかどうかを判断するシンプルで効果的な方法だ。これらの核心的なニーズを無視すると、有害な行動に対してより脆弱になり、習慣を克服しようとする人にとっては再発のリスクを高める。・健康的な対処メカニズムで習慣を置き換える
根底にある感情に直接向き合おう。ストレスには深呼吸やマインドフルネスを試し、退屈なときは刺激的な活動に取り組む。孤独を感じたら他者と連絡を取り、不安なときはグラウンディングのテクニック(不安やストレスなどの感情が過剰になったときに、自分の身体や周囲の環境に意識を向けて心を落ち着けるための方法)を実践しよう。・戦略的な準備を用意する
多様な対処法を構築し、必要なときに自然と活用できるように定期的に試しておきましょう。圧倒される瞬間にすぐに参照できるよう、スマホや日記に「お助けリスト」を保管しておこう。覚えておくべきなのは、完璧さではなく進歩が重要だということだ。次に行き詰まりを感じたときは、立ち止まり、自分を本当に妨げているものを考え、小さな行動可能な一歩を踏み出して解放に向かおう。
(forbes.com 原文)