これはアップルにとって異例の出来事だ。同社はこれまで、ユーザー体験と個人データの管理を社内システムで一貫して行うことを誇りにしてきた。しかし、ChatGPTの導入は、生成AIの広範なコミュニティと関わろうとするアップルの新たな野心を示していると同時に、競合他社に対して技術面で遅れを取っていることをも示している。
さらに、Apple IntelligenceにChatGPTを追加することで、ユーザーがその恩恵を十分に享受するためには追加のコストが発生する。
ChatGPTをiPhoneとSiriに追加
iOS 18.2の第2ベータ版は12月にリリース予定で、Apple Intelligenceのアプリ第2弾が搭載される。このベータ版に関する報告で、ジュリ・クローバーは、システム設定内でChatGPTの1日あたりの使用制限が表示され、さらに有料のChatGPT Plusプランへのアップグレード、もしくは旧型のAIモデルに移行するオプションが提供されていると指摘している。既存のChatGPT PlusユーザーはiPhoneでログインが可能であり、新規ユーザーにはChatGPT Plusへのアップグレードオプションが用意されている。この際に、アップルが月額20ドル(約3100円)のサブスクリプション料金に対して、通常の30%の手数料を取るかどうかがユーザーにとっては大きな関心事だが、上記報告の中では触れられていない。