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AI

2024.11.07 09:30

Apple Intelligenceの利用で、iPhoneユーザーは「追加費用」が必要なケースも

OpenAIは長い間、ChatGPTを複数のプランで提供する形をとってきたため、アップルによるこのアプローチは前例がないわけではない。しかし、ティム・クックたちの選択は、他のスマートフォン向けAIプラットフォームとは対照的だ。グーグルやサムスンは、それぞれのユーザーに無料のAI搭載ツールを提供し、プラットフォームの有用性を広めている。一方で、アップルは基本的なサービスは無料で、追加機能に課金するフリーミアムモデルを採用している。ただし、グーグルのAIやGeminiやGalaxy AIの利用規約には、将来的にAIサービスが有料になる可能性があると小さく記されていることに注意すべきだ。

追加料金はApple Intelligencの普及にどれだけの影響を与えるか

アップルの生成AI導入に対する慎重な姿勢は、Apple Intelligenceのマーケティング内容とは対照的だ。iPhone 16シリーズはApple Intelligenceが一般公開される1カ月前に発売されたが、Apple Intelligenceの遅れがマーケティング資料に反映されているとは言い難い。それにもかかわらず、AI機能が新しいiPhoneの重要な特徴であることが強調されており、英国のモバイルネットワーク各社は、自社のマーケティング資料にAI機能の提供の遅れについて注意書きを加えざるを得ない状況にある。

生成AIはiOSやmacOSを含むあらゆるプラットフォームで消費者体験を変革しつつあるが、アップルのこの分野への参入は、ユーザーに追加料金を課すという点で初の事例の1つとなる。このことが、AndroidやWindowsのような「コストサポート付き」の生成AIプラットフォームと比べて、Apple Intelligenceの普及にどれだけ影響を与えるかは、今後数カ月間で注目すべき指標となるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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