この研究者たちは、2018年の夏に起きたような異常な猛暑におけるクールルーフや屋上太陽光パネルなどの気候変動適応策の有効性をシミュレートするために、コンピューターの気候モデルを使用した。
研究の筆頭筆者で、UCLバートレット環境エネルギー資源学部のチャールズ・シンプソンはプレスリリースで次のように述べている。「クールルーフが広く採用されれば、都市の地上気温を大幅に下げることができます。都市全域にわたる冷却効果によって、都市圏住民の生命が救われ、生活の質が向上するでしょう。太陽光パネルには再生可能エネルギーを作り出すという大きな利点があり、都市をこれ以上暑くしないために歓迎すべきものです」
「気候変動の影響がますます顕著になると、都市住民は新たな適応策を見つける必要に迫られるでしょう。我々の研究は、クールルーフが都市環境に溜まる熱を緩和するための効果的な方策になり得ることを示しています」と、シンプソンは続けている。
この研究は2024年10月1日に学術誌『Nature Cities』で発表された。
(forbes.com 原文)