必要な額だけを調達する
Scale Venture PartnersのパートナーのAndy Vitusは、評価ツールが企業にとって重要なのは、AIモデルがやがてブランドのアンバサダー的な役割を担うようになると考えているからだと述べた。彼は、特に企業が、旅行の予約や注文の処理など、顧客のためにタスクを実行するAIエージェントを展開し始めるときに評価ツールが重要になると考えている。また企業は、AIモデルが自社ブランドに対してネガティブな発言をしたり、過去のスキャンダルに言及したりしないようにする必要がある。今回の投資の一環としてGalileoの取締役会に参加する予定のVitusは、「長期的には、たとえばSiriがアップルについて悪いことを言わないことが期待される。従業員に上司がいるのと同じように、AIエージェントにも監視が必要だ」と語った。
4500万ドル(約67億円)規模の今回の調達ラウンドは、最近他のAI企業が発表した巨額のラウンドと比べると控えめだ。今月初めにOpenAIは、史上最大のベンチャーキャピタルラウンドで66億ドル(約9860億円)を調達したと発表。また、イーロン・マスクのxAI(エックスエーアイ)も5月に60億ドル(約8960億円)を調達したと発表した。さらに、AIの推論チップを手掛けるスタートアップのGroq(グロック)は、8月に6億4000万ドル(約955億円)を調達している。
しかしガリレオは、膨大な数のGPUを必要とする大規模で最先端のモデルのトレーニングを行っているわけでも、莫大なコストを伴う新たなチップを構築しているわけでもない。そのため、チャッタジは、同社が運営に必要な資金はそれほど多くないと述べている。「実際に必要な金額だけを調達すべきだ。そして、長期的に持続可能なビジネスを構築するべきだ」と彼は語った。
(forbes.com 原文)